鴻池運輸 Research Memo(2):運輸業から業務範囲を拡大、主要顧客とは長い取引関係
[15/01/27]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(1)沿革
鴻池運輸<9025>の創業は古く、1880年にさかのぼる。創業者である鴻池忠治郎(こうのいけちゅうじろう)氏が大阪、伝法の地(現在の此花区)において運輸業を開始したのが始まりである。その後1945年には法人として鴻池運輸が設立され、1900年には日本鋳鋼所(現在の新日鐵住金<5401>)の荷役と運搬作業を請負う「工場構内請負業務」を開始した。さらに1951年には食品分野において「工場構内請負業務」を開始、1953年には寿屋(現在のサントリー酒類)から工場構内作業を受注した。これらの「工場構内請負業務」が現在の「複合ソリューション事業」(詳細後述)の源流となっており、現在でもこれらの鉄鋼及び食品メーカーは、同社の主要顧客となっている。
その後1962年には倉庫業、1963年には海上貨物運送事業、1979年には航空貨物運送事業、1985年には定温物流事業、1991年には空港関連事業、1994年には医療関連事業と、提供サービスや業務範囲を順次拡大させていった。さらに1984年には初の海外拠点としてシンガポールに現地法人を設立し、その後も海外展開を加速化させている。2013年3月、創業134年目にして東証1部に株式を新規上場した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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