アドクリ Research Memo(5):2015年9月期の連結業績は、2期ぶりに増収増益に転じる見通し
[15/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)2015年9月期の見通し
アドバンスクリエイト<8798>の2015年9月期の連結業績は、売上高が前期比7.2%増の8,000百万円、営業利益が同10.4%増の1,250百万円、経常利益が同8.4%増の1,200百万円、当期純利益が同6.0%増の695百万円と2期ぶりに増収増益に転じる見通しだ。
売上高で約540百万円の増収となるが、増収要因のうちほぼ見えているのがストック型収入である継続保険手数料収入で約200百万円、再保険収入で200〜300百万円の増収が見込まれている。残り40〜140百万円を新規保険契約分の手数料収入で伸ばす格好となる。保険代理店収入のうち約8割が新規契約分であることから逆算すると、今期は新契約分で若干程度伸ばすことができれば計画を達成できることになる。
○月次動向
月次ベースの新規申込件数、ANPの動向を見ると、2013年4月以降は直営店再編の影響などもあって、前年同月比でマイナス傾向が続いていたが、2014年4月以降はその影響も一巡し、ANPベースではプラスに転じる月も出るなど回復の兆しが見え始めている。10月に関して見れば、海外旅行保険の減少によって件数ベースでは前年同月比で12%減と低迷したものの、ANPベースでは同11%増と増加に転じている。前年の水準が低かったこともあるが、特に伸びをけん引したのは直営店舗による対面販売で、10月は申込み件数、ANPともに60%を超える伸びとなった。対面販売の伸びの要因としては、新たな営業プロセスマネジメントを導入した効果が挙げられる。
○その他の取り組み
その他、今期の取り組みとしては、システム開発の強化を進めていく。スマートフォン専用サイトを、さらにブラッシュアップした、マルチプラットフォーム対応の専用サイトを構築する予定で、各デバイスにおいて最適なユーザーインターフェイスを提供し、利便性の向上を図ることによって資料請求件数の増加につなげていく。
同様に、コンプライアンス体制の強化やロジスティックス部門の強化を継続していくほか、同社の最大の強みである情報メディアサイト「保険市場」も更なる価値向上に向け、コンテンツ内容の拡充などを進めていく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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