システム ディ Research Memo(2):私立学園向け校務システムの草分け的存在として事業拡大
[15/02/12]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(1)沿革
システムディ<3804>は現在の代表取締役会長兼社長・堂山道生(どうやまみちお)氏により1984年に設立された。最初の製品は私立学校向け「学校法人会計管理システム」であった。私立学校向けパッケージソフトはその後、現在の主力商品である「キャンパスプラン」シリーズへと進化・発展し、経営の柱に成長している。
2001年にはウッドランド(現フューチャーアーキテクト<4722>)の子会社(株)ハローを吸収合併したのを機にウェルネスソリューション事業へと進出した。これはフィットネスクラブの会員管理用ソフトなどを手掛けるものだ。その後も、企業の文書管理ソフトや、調剤薬局のレセプト管理用ソフトなどへと業容を拡大した。
同社は創業以来、私立学校及び民間企業を対象として業容を拡大させてきたが、近年では公共分野向けの製品開発・市場開拓に注力している。具体的には地方公共団体の会計制度変更に伴う新規会計システムソフトウェア需要の取り込みと、公立小中高校を対象にした校務支援ソフト・サービスの提供だ。これらの公共分野の強化は、対象となる潜在顧客数は多いものの、自治体予算として制約も厳しいため、同社の事業モデルに変革を迫る側面も有している。同社はそれに対して積極的にクラウド化で対応し、市場を獲得していく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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