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システム ディ Research Memo(7):計画を上回る好業績で2ケタ増収増益、主力の学園向けが堅調

注目トピックス 日本株

■2014年10月期決算と各事業部門の状況

2014年10月期は売上高2,423百万円(前期比11.6%増)、営業利益188百万円(同33.5%増)、経常利益179百万円(同35.4%増)、当期利益185百万円(同39.9%増)となった。3ヶ年中期経営計画の初年度であったが、売上高・利益ともに業績計画を上回った。システムディ<3804>が重視しているストック収入であるサポート・クラウドサービス収入は586百万円(同10.2%増)と着実に増大した。各事業部門の状況は以下のとおり。

(1)学園ソリューション事業
この事業では、私立学校、特に大学、高校等向けに学園業務全般にわたるトータルソリューションを販売している。主力製品は「キャンパスプラン」シリーズである。

2014年10月末の導入校数累計は904校で、2013年10月末の873校から31校の増加となり、順調に業績が伸長している。こうした実績が示すように、同社の「キャンパスプラン」シリーズは業界のデファクトスタンダードの地位を確立している状況だ。同社製品の強みは、学校運営全域にわたってワンストップでソリューションが提供できる点にある。会計、入試、セキュリティ等の学園業務の個別領域においては競合ソフト・サービスが存在しているが、全域をワンストップで解決できるという点での競合相手はいまだ存在していない。

同社はこの領域でさらにリードを拡大すべく、3つの新施策を打ち出した。1つは投資余力の大きい学園からのカスタマイズ要求を積極的に取り込むことだ。前述の「V&V Business」戦略におけるValue Businessの最も典型的なケースに当たる。2つ目は「キャンパスプラン」のクラウド化推進だ。私立学校向け市場でも規模や予算の面でクラウド化の需要が増大する流れにあるのは公立学校と同じである。同社は2015年1月からクラウドサービス「キャンパスプラン for Azure」の営業を開始した。3つ目は前述の「B to B to C」サービス「アンシン サイト」だ。これは2015年4月1日に稼働予定となっている。

同社の学園ソリューション事業は、従来から高いシェアを保有していることに加えて、このように需要の変化に対して機敏に対応していることから、さらに競争優位性を高めて収益拡大につなげていくものと弊社ではみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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