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ウィルグループ Research Memo(3):第3四半期も引き続きすべてのセグメントで2ケタの増収

注目トピックス 日本株

■決算概要

(2)第3四半期連結決算

ウィルグループ<6089>の2015年3月期の第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比21.4%増の23,685百万円、営業利益が同9.9%増の561百万円、経常利益が同18.8%増の562百万円、四半期純利益が同35.0%増の303百万円だった。

第2四半期に引き続き、売上高はすべてのセグメントで2ケタの増収となった。セールスアウトソーシング事業の売上高は前年同期比18.3%増の9,515百万円、コールセンターアウトソーシング事業の売上高は同17.0.%増の6,004百万円、ファクトリーアウトソーシング事業の売上高は同21.2%増の5,575百万円となった。

セールスアウトソーシング事業では、家電量販店や携帯ショップの販売員の需要が引き続き堅調に推移した。コールセンターアウトソーシング事業では、近年のスマートフォン市場拡大を背景とした通信業界のオペレーター増員需要に対応して売上を伸ばした。ファクトリーアウトソーシング事業は、引き続き食品業界を中心とした派遣及び製造請負の拡大に努めた。また、その他事業の売上高も前年同期比49.4%と大幅な伸びを維持した。

営業利益に関しては、第2四半期同様、セールスアウトソーシング事業とファクトリーアウトソーシング事業が大幅増益、コールセンターアウトソーシング事業が減益、その他事業で赤字が拡大した。具体的には、セールスアウトソーシング事業のセグメント利益が前年同期比44.4%増の424百万円、ファクトリーアウトソーシング事業が同86.8%増の167百万円、コールセンターアウトソーシング事業が同10.1%減の198百万円、その他事業が270百万円の赤字(前年同期は108百万円の赤字)となった。

なお、売上高営業利益率は前年同期比0.2ポイント減の2.4%となった。これは、「その他事業」が赤字のためである。主要3事業だけで見ると、前年同期比0.3ポイント増の3.7%になる。特殊技能や免許を必要としない分野の派遣会社の営業利益率は1〜2%程度が一般的であることから、それと比較すれば、高い水準を確保していると言える。その他事業の赤字は、今後の成長分野として先行投資を意識して行っているためであり、構造的な問題ではない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)



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