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ヒマラヤ Research Memo(3):1Qは新規出店効果で増収、仕入・在庫コントロールで総利益が改善

注目トピックス 日本株

■決算動向

(1)2015年8月期第1四半期の業績概要

昨年12月末に発表された2015年8月期第1四半期(2014年9月-11月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の15,200百万円、営業損失が248百万円(前年同期328百万円の損失)、経常損失が228百万円(同308百万円の損失)、四半期純損失が171百万円(同376百万円の損失)となった。

10月の2度の台風到来や冬物商戦の滑り出し時期である11月の気温が平年より高めで推移した影響などもあり、客数が全体的に伸びず、既存店売上高はヒマラヤ<7514>が前年同期比0.7.%減、B&Dが同4.6%減といずれも苦戦した。特に、B&Dに関しては売上構成比の約5割を占めるサッカー用品の売上不振が影響した。このため、第1四半期の売上高は会社計画比で3.1%下回る格好となったが、新規出店効果(ヒマラヤで5店舗)によって、前年同期比では3.3%増となった。

第1四半期の営業利益は季節要因で例年赤字となるが、前年同期比較では改善している。売上総利益率が前年同期比1.6ポイント改善したことが主因だが、これは同社が今期より収益性向上施策の一環として取り組んでいる、きめ細やかな仕入・在庫コントロールを実施した効果が大きい。具体的には、季節性の高い衣料系商材を中心に、仕入量や回数を、販売状況を見ながら細かくコントロールすることでプロパー販売(定価販売)を増やし、在庫消化のための値引負担増を抑制した。総利益率は期初会社計画に対しても0.4ポイント上回るなど、想定以上の効果が出た格好だ。

一方、販管費については経費コントロールを進めたことで、総額に関しては計画よりも抑制できたものの、売上高が伸び悩んだことで対売上比率では前年同期比0.9ポイント上昇した。前年同期比での増加要因は、店舗数の増加によるものである。なお、前年同期は、B&Dにて再就職支援とあわせた早期退職優遇措置の実施により特別損失120百万円が発生したが、当四半期は特別損益の計上がなく、四半期純損失も期初会社計画並みの水準に着地している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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