クリレスHD Research Memo(6):15年2月期はCRカテゴリー堅調推移とSFPダイニング寄与で大幅増収増益
[15/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算概要
(1)2015年2月期決算の概要
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の2015年2月期の業績は、売上高が前期比32.0%増の69,309百万円、営業利益が同12.5%増の4,164百万円、経常利益が同15.5%増の4,383百万円、当期純利益が同258.5%増の6,495百万円と大幅な増収増益であった。特に、当期純利益の伸びが著しいのは、連結子会社であるSFPダイニングの新規上場に伴い、同社保有株式の持分変動利益6,456百万円が発生したものである。
売上高は、主力のCRカテゴリーが堅調に推移するとともに、2013年7月に買収したSFPダイニングが期初から業績貢献したSFPカテゴリーが、想定を上回る新規出店もあいまって増収に大きく寄与した。また、2014年4月にYUNARIを買収した専門ブランドカテゴリーや新規出店による業績寄与のあった海外カテゴリーもそれぞれ伸長している。
利益面では、円安の影響を含めた食材価格の高騰により原価率が上昇したことに加え、積極的な新規出店に伴う出店費用やのれん償却負担の増加により経常利益率は6.3%(前期は7.2%)に低下したものの、売上高の増加によって大幅な経常増益となった。
また、貸借対照表の状況は、積極的な新規出店やM&Aにより総資産が増加した一方、連結子会社のSFPダイニングの新規上場に伴う新株発行により純資産も大きく増加したことから、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は32.4%(前期末は26.1%)に改善した。また、ネット有利子負債残高も2,413百万円(前期末比80.8%減)に減少し、デットエクイティレシオは0.16倍(前期末は1.35倍)に大幅に低下している。なお、財務基盤の増強は、今後の成長戦略の原動力につながるものと捉えることができよう。
カテゴリー別の業績は以下のとおりである。
主力のCRカテゴリーは、売上高が前期比3.8%増の36,905百万円、経常利益は同17.5%減の3,648百万円となった。既存店売上高が消費税増税の反動減により前期比0.1%減となったものの、期末店舗数が前期末比14店増の364店舗に拡大したことや業態変更による効果により増収を確保した。なお、既存店売上高は減収とはなったものの、期初予想を上回る水準は確保したもようだ。また、利益面では、食材価格の高騰に伴う原価率の上昇、並びに採用コストの増加、新規出店費用の増加等により経常減益となった。
SFPカテゴリーは、売上高が前期比103.2%増の22,288百万円、経常利益は同119.9%増の2,126百万円となった。2013年4月に資本提携したSFPダイニングが期初から業績貢献したことに加えて、好調な海鮮居酒屋業態「磯丸水産」の新規出店を想定以上のペースで進めたことが大幅な増収増益に寄与した。
専門ブランドカテゴリーは、売上高が前期比87.0%増の7,422百万円、経常利益は同138.5%増の415百万円となった。2014年4月に買収したYUNARIによる業績貢献が寄与した。期末店舗数も前期末比36店舗増の82店舗(そのうち、28店舗はYUNARI)に拡大した。
海外カテゴリーは、売上高が前期比33.0%増の2,483百万円、経常利益は147百万円の損失(前期は243百万円の損失)と増収並びに損失幅の縮小となった。新規出店5店舗が増収に寄与するとともに、中国における不採算店舗の閉鎖5店舗が損失幅の縮小につながった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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