注目銘柄ダイジェスト(前場):三菱重、東京電力、ミクシィなど
[15/05/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
三菱重<7011>:775.1円(前日比+25.6円)
買い優勢。大和では投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も1000円にまで引き上げているようだ。大和では、中期計画に関しても、アグレッシブな規模拡大より収益性改善に軸足が置かれた内容となっており、全体的にポジティブな決算イベントとなったとしている。想定以上に儲かる収益構造になってきたとも評価、今来期ともに2ケタの営業増益が継続すると予想している。全般的に、決算発表が一巡して手掛かり材料が乏しい中、アナリストの評価引き上げの動きなどにはポジティブな反応が強まりやすいようだ。
東京電力<9501>:615円(前日比+30円)
大幅反発。先週から上昇ピッチの早まる展開になっており、本日も買い戻しなどを交えて強い動きが継続する格好に。週末の報道では、三菱商事とカタールで大規模発電所建設プロジェクトを共同受注したと報じられているほか、政府が同社や三井物産と共同で発電設備の輸出増加に向けた受注計画を作ると伝わっており、買い材料につながっているもようだ。今後の展開に対する期待感が高まる方向に。
東京製綱<5981>:236円(前日比+11円)
反発。サウジで防災製品の販売を開始すると発表している。サウジアラムコと販売登録手続きを完了、鋼製ワイヤを活用した防護製品と施工技術を提供するもよう。今秋にはサウジ政府の認可を取得して最初の納入を行うようだ。今後も防災製品への需要が見込める地域への拡販を好感する動きが優勢となっている。
プリマハム<2281>:359円(前日比-19円)
下げ目立つ。公募増資1488.5万株、伊藤忠への第三者割当増資1111.2万株、オーバーアロットメントによる売出223.2万株の実施を発表している。公募増資の実施は、少なくとも1980年代以降では初めてとなるもよう。発行新株は最大で発行済み株式数の12.6%に当たり、株式価値の希薄化を嫌気する動きが優勢に。なお、調達資金はソーセージ工場の新設に充てるもようだ。
Sシャワー<4838>:488円(買い気配)
ストップ高買い気配。フジHD<4676>と資本業務提携すると発表している。フジHDを割当先として新株式64万株を発行し、フジHDの持分法適用関連会社となる。具体的な提携内容としては、放送事業における次世代展開へのパートナーシップ形成、映像コンテンツ流通のデジタル化・ネットワーク化に対応する戦略提携、アジアを中心とした海外へのコンテンツ展開・事業展開の拡大などを挙げている。
MDV<3902>:7810円(前日比+710円)
4日ぶり大幅反発。6月から医師の転職支援を始めると報じられている。医師限定の転職サイト「メディリア」を立ち上げる。診療データからどのような病気の患者が多いかや、院内で行われる手術、患者の来院時刻などをまとめてサイトに示し、医師の転職先選びの参考にしてもらうという。初年度は500施設の求人を扱い、100人程度の医師の転職の成約を目指すとしている。
ミクシィ<2121>:5480円(前日比+100円)
続伸。一時5500円台に乗せる場面も見られた。主力のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」の世界累計利用者が20日に3000万人を超えたと発表している。なお、複数の証券会社が8月の定期入替時におけるJPX日経インデックス400の採用候補銘柄として挙げていることを材料視する向きもあるようだ。
イード<6038>:1624円(前日比+33円)
反発。インプレスの運営する「東京IT新聞」事業を無償で譲受けると発表している。新聞の発行を継続して行うと同時に、同社のプラットフォーム「iid-CMP」上にコンテンツを搭載し、Webメディアを充実することで収益の拡大を図る。また、本日はマイナビへの出資を発表。同社はパズル雑誌の発売及び広告営業をマイナビに委託している。出資比率は1%未満。今後もM&Aの対象範囲を出版社が発行している雑誌、書籍まで広げるという。
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