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BS11 Research Memo(6):通信販売、ドラマ、アニメ、競馬が収益の柱

注目トピックス 日本株
■BS11の特長と強み

(2) 4本柱の収益性の高いコンテンツを確立
日本BS放送<9414>のコンテンツ(番組)は、通信販売、ドラマ、アニメ及び競馬が4本柱として収益の根幹を成している。大まかに表現すれば当該4分野の番組で現在の利益の約2倍を稼ぎ出している状況だ。裏を返せば他の分野の番組が赤字であることになるが、現に収益性の高いコンテンツ分野を有している点は率直に評価すべきであると弊社では考えている。

以下、各コンテンツ分野の現状や特長などを述べる。

ドラマ:視聴者ターゲットはF2層(35〜49歳の女性)とF3層(50歳以上の女性)でショッピングチャンネルと重なる。韓国ドラマについては一時のブームが去って、地上波での放送は激減している。そのため人気が離散してしまったような印象があるが、韓国ドラマのコアなファンは厳然と存在しており、地上波での放送が減少した結果、そうしたファンはBS放送で視聴しているのが現在の姿だ。それだけ同社のドラマのスポット広告枠は価値が上昇しており、同社の収益に貢献している。番組コンテンツは外部からの購入。

通信販売:通信販売は通販会社が広告番組を制作して同社に持ち込み、同社は「電波料」を受け取ってその番組を放映するという事業モデルとなっている。同社にとっては番組制作費がかからないため利幅が高い事業であると弊社では推定している。通信販売のターゲット層はF2層、F3層でドラマの視聴者層と重なるため、通信販売の放送枠をドラマの放送時間帯と隣接させることで放送枠の価値拡大を図っている。

アニメ:アニメは持込枠の中で「電波料」を受け取ってその番組を放映するという事業モデルとなっている。主たるターゲット層はM1層(20〜34歳男性)とM2層(35〜49歳男性)となっている。同社は業界随一のアニメ放送時間を誇り、アニメ業界側から見ても存在感のあるBS放送局としての高評価が確立している。また、アニメ作品の制作委員会への出資を行い、アニメコンテンツの充実に注力している。

競馬:これは「電波料」を受け取って番組を放送する事業モデルに加え、放送する番組の制作を同社が受託する事業モデルだ。地上波でも週末に競馬中継を行っているが、それらはメインレースにフォーカスしている。一方、同社の競馬中継はJRA(日本中央競馬会)のメイン以外のレースを放映して地上波番組との差別化を図っている。1,000万人規模の公営ギャンブルファンに対して高い認知度を有している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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