注目銘柄ダイジェスト(前場):旭化成、みずほFG、ガンホーなど
[15/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
旭化成<3407>:1023円(前日比+19円)
買い優勢。4-6月期営業利益が前年同期比比約2割増の320億円程度になる見通しと報じられている。高付加価値製品の生産能力増強効果に加えて、円安も利益の押し上げ要因となっているもよう。上半期は同1%減の705億円見通しだが、上振れの可能性が出てきたともされている。住宅関連分野などの伸び悩みも見込まれていた中、4-6月期の市場コンセンサス300億円強の水準も上回る想定以上の業績推移を評価する流れに。
リズム時計<7769>:178円(前日比+21円)
急伸。先週末に自己株式の取得実施を発表、発行済み株式数の9.95%に当たる1100万株を取得、6月22日から9月30日までを取得期間としている。この一環として、本日は立会外取引で498.1万株の自己株式を取得している。一株当たりの株式価値が大幅に向上するほか、今後は残りの自社株枠で市場内での買い付けなども想定されることで、需給面での下支え要因にもつながるといった見方に。
みずほFG<8411>:257.7円(前日比+5.3円)
しっかり。野村では、主要銀行セクターに対する強気スタンスを継続。3メガバンクのPBRがいまだに0.8倍台で推移するなどバリュエーションは割安と指摘している。ファンダメンタルズ面では顧客部門収益が継続的に増加する姿が見えてきているほか、株主還元姿勢も好転しており、銀行株を忌避すべき理由はないと指摘。三菱UFJとともに同社もトップピックとして推奨と。なお、同社の目標株価は310円から360円に引き上げ。
テクノセブン<6852>:280円(前日比+80円)
急伸。子会社のニッポーがデュアルヘッド搭載の3Dプリンタ「NF-700D」を7月1日に発売する予定と発表している。高精度な造形を実現するために高剛性ボディと新規開発の小径ノズルを組み合わせ、さらに用途を広げる新素材も用意したという。デュアルヘッドにより硬い材料と柔らかい材料を組み合わせた造形が可能で、省スペース・軽量タイプである点も特長としている。
デザインワン<6048>:3480円(前日比+390円)
急伸。運営する口コミ店舗検索サイト「エキテン」で提供する店舗向け有料掲載プランの契約店舗数が1万店を突破したと発表している。10年5月から提供開始した有料掲載プランは、無料掲載プランと比較し、より詳細な店鋪情報を掲載するうえで必要な機能及びサービスを利用することができ、情報発信・経営支援ツールとして様々なジャンルの小規模店舗より好評を得ているという。
JALCOHD<6625>:165円(前日比+12円)
大幅続伸。貸倒引当金戻入益0.54億円を特別利益として計上すると発表している。子会社の取引先が14年2月に破産手続を開始したことに伴い、取立不能とみなされる計4.43億円を破産更生債権等に振替え、全額を貸倒引当金繰入額として計上していた。今回、破産管財人より中間配当を行う旨の通知を受領したため、特別利益として計上する。同社の16年3月期純利益予想は0.50億円。今回の特別利益は期初予想に含んでいないという。
トラストHD<3286>:465円(前日比-25円)
急落。15年6月期業績予想を下方修正している。営業利益見通しは従来の5.80億円から0.10億円(前期は6.87億円)へと引き下げた。また、最終損益は2.20億円の黒字予想から一転、2.50億円の赤字(同1.63億円の黒字)見通しとなった。新築マンション販売戸数は137戸と期初計画171戸より減少する見込み。前期より開始したウォーター事業で、パウチ商品「トラストウォーター」の販売開始時期が遅れたことも響いた。
ガンホー<3765>:486円(前日比+16円)
反発。約9400万株の自社株を年内に消却すると報じられている。発行済株式の約8%に当たる。6月1日まで実施した自己株式の公開買い付けで、親会社だったソフトバンク<9984>から1億8823万株を約800億円で取得していた。自社株が再び市場に放出され、需給を悪化させるとの懸念を和らげるという。
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