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早稲アカ Research Memo(3):早稲田アカデミーを首都圏で展開、すべて直営

注目トピックス 日本株
■会社概要

(2)事業概要

早稲田アカデミー<4718>の事業セグメントは教育関連事業と不動産賃貸事業とに分かれているが、売上高の99%超は教育関連事業で占められており、不動産賃貸事業の売上高は100百万円前後と業績に与える影響は極めて軽微となっている。

教育関連事業では小学生から高校生までを対象とした進学学習塾「早稲田アカデミー」を首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城)で展開している。ブランド名としては「早稲田アカデミー」のほか、難関中学高校受験専門塾「ExiV(エクシブ)」、個別指導塾の「MYSTA(マイスタ)」、現役生難関大学受験専門塾の「Success18」、明光ネットワークジャパン<4668>との提携によって2012年より開始した「早稲田アカデミー個別進学館」などがある。2015年3月末の校舎数は147校で、すべて直営で行っている。

また、2007年に子会社化した野田学園では医歯薬系専門の大学受験予備校「野田クルゼ」を2校展開している。野田学園を子会社化した背景としては、大学受験において理系で高いレベルの教育指導ノウハウを持つ講師をそろえており、文系主体であった同社の「Success18」とのシナジーが得られやすかったことが挙げられる。また、子会社化した2007年当時は収益的に厳しい状況であったものの、同社がテコ入れすることで十分収益の改善余地はあると判断したことが主因だ。

校舎数に関してはここ数年、年間5〜6校のペースで拡大しており、また、通塾エリア内で人口減少が進み、採算が取れなくなった場合などは、近隣の塾との統廃合も適時行っている。また、生徒数は小学部と中学部がそれぞれ全体の4割強を占めており、高校部(野田学園含む)は全体の1割程度の水準となっている。全体では2015年3月期に初めて3万人を超え(期中平均)、校舎数の拡大とともに生徒数も順調に増加を続けている。教師については、正社員教師の他、当社の教務研修により育成された非常勤講師も多数の授業を担当している。

教育関連事業の新たな取り組みの1つとして、2012年に「東大・医学部・ハーバードに一番近い小学生たちの英語塾」をコンセプトに、年長から小4生(現在は小6生)を対象とした英語英才講座「早稲田アカデミーIBS(Integrated Bilingual School)」を開講したが、世界に通用するグローバル人材を育成するプログラムとして注目度が高まっている。

その他にも現役教師の研修用教材となるeラーニングサービス「教師力養成塾e-講座」を提供しているほか、インスクール・ビジネスとして学校や教育委員会から依頼を受け、受託授業なども手掛けている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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