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リニア中央新幹線のコア技術「超伝導磁石」の特許動向で分析する各社の注力技術(1)

注目トピックス 日本株
■超伝導磁石分野の国内関連企業と各社の注力技術


ここでは、リニア中央新幹線におけるコア技術の1つである超電導磁石について、国内の関連企業及び各社の注力技術を特許情報に基づいて分析した結果を紹介します。

分析にあたっては、VALUENEXコンサルティング株式会社の提供するTechRadarを用いています。分析対象の特許群は、1993年〜2015年4月までに公開された日本国公開特許公報、公表特許公報、再公表特許のうち、超電導磁石に関する特許分類が付与された約3,500件です。

まず、出願人別の公開特許件数では、東芝<6502>がトップに立っています。超電導磁石で同社と技術開発競争を繰り広げる日立製作所<6501>は2位ですが、東芝とは100件以上の件数差があります。3位は三菱電機<6503>であり、上位3社を重電メーカーが占めています。4位の住友電気工業<5802>、7位のフジクラ<5803>はともに電線御三家に属する企業です。8位の鉄道総合技術研究所はJR系の研究開発機関であり、JR東海<9022>とともに超電導リニア開発の中核を担っています。9位には海外企業として唯一GEが入っています。その他、神戸製鋼所<5406>、住友重機械工業<6302>、富士電機<6504>といった鉄鋼や重電メーカーが上位10社に入っています。


続いて各社の注力技術をTechRadarにより作成した特許俯瞰図上で把握していきます。TechRadarは特許の技術内容を自動的に解析して内容別に分類・可視化することができます。言わば特許の地図を作成することができる分析ツールです。

作成された特許俯瞰図を以下に示します。超電導磁石に関する特許が内容別に分類・配置されています。図の左側は、超電導線の材料となるニオブスズや二ホウ化マグネシウムなどの線材に関する領域です。中央付近にあるのは、超電導磁石に電流を供給する電流リードに関する技術、その右下が超電導磁石に流れる電流を開閉する永久電流スイッチに関する技術です。そして図の右側には、超電導磁石装置と超電導状態を保つための冷却装置に関する技術があります。


XLUS TechRadarを活用した技術開発動向分析
【執筆】VALUENEXコンサルティング株式会社




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