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BEENOS<3328>---海外転送・代理購入事業の高成長が続く

注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』6月25日放送において、BEENOS<3328>を取り上げている。主な内容は以下の通り。


■会社概要
Eコマース事業とインキュベーション事業を手掛ける。

Eコマース事業は、(1)海外転送・代理購入事業、グローバルショッピング事業から成る「クロスボーダー部門」、(2)インターネットによるブランド中古品の買取販売事業を展開する「バリューサイクル部門」、(3)商品プロデュース・ライセンス事業、ネットショッピング事業を手掛けるリテール・ライセンス部門から構成されている。特にここ最近では円安を背景にインバウンド消費が拡大しており、海外転送・代理購入事業が急成長している。

インキュベーション事業では、国内外ネットベンチャー企業への「投資育成事業」と、社内で立ち上げた「収益化前の新規事業」を行っている。

■急成長中の海外転送・代理購入事業について
子会社のtensoが展開する事業で、海外在住の外国人や日本人が日本国内のECサイトで商品を購入する際に、当該ECサイトが海外への発送サービスを行っていない場合、tensoが代わりに商品をユーザーに発送(転送)するサービスである。配送方法はEMS(国際スピード郵便)、航空便、SAL便(エコノミー航空便)、船便から選択できるほか、転送手数料も業界最安値となる50円から(重量に応じて変動)サービス提供を行っている。

また、日本の通販商品やオークションの代理入札・代理購入サイトとなる「Buyee(バイイー)」の運営も行っている。「Buyee」では支払方法として、PayPalやAlipayの利用が可能なこと、商品詳細が外国語に自動翻訳されていることなどから、最近は「Buyee」を通じた流通額が拡大している。「Buyee」での手数料は商品代金の10%となっている。

現在、発送可能地域として世界84の国と地域に対応しており、5言語対応のカスタマーサポート体制を整備、国内550以上のECサイトと連携し、海外発送取扱件数では業界No.1の地位を確立している。

■足元の業績
15年9月期上半期(14年10月−15年3月)の業績は、売上高が前年同期比38.5%増の82.47億円、営業利益が7.47億円(前年同期は1.54億円の営業損失)と大幅な増収増益となった。第1四半期にインキュベーション事業で営業投資有価証券売却益を計上したことが主因だが、主力のEコマース事業に関しても、営業利益が同24.6倍増の4.71億円と急回復を見せている。Eコマースの流通総額は同56.6%増の176.09億円と大幅に増加、なかでもクロスボーダー部門の海外転送・代理購入事業が同およそ2倍増と急増した。

15年9月期の通期業績予想については、上半期の決算発表に先立ち上方修正しており、売上高が前期比38.1%増の174.00億円、営業利益が8.00億円の見通しとなっている。海外転送・代理購入事業を中心に、Eコマース事業の流通総額は前期比50%増の360.00億円と期初予想を10.00億円上回る見込み。下期はクロスボーダー部門、バリューサイクル部門での圧倒的No.1確立に向けたプロモーション費用を積極投下するため、Eコマース事業の利益は一時的に落ち込むが、第3四半期にインキュベーション事業において株式売却益3.96億円を計上したことが修正要因となる。

■今後の見通し
Eコマース事業は、16年9月期に流通総額で500.00億円が射程圏内に入るほか、プロモーション費用の減少も見込まれることから、収益は本格的な成長段階に入っていくものと予想される。特に、海外転送・代理購入事業の高成長が続くほか、バリューサイクル部門もeBayを通じて海外での需要拡大が期待される。インキュベーション事業では、新興国の主だった企業への出資はほぼ一巡し、今後は出資先企業の事業育成を行っていく段階へと移行する。本業とのシナジーに関してはアジア新興国の経済発展が進む段階で中期的に顕在化してくるものとみられ、成長スピードも一段と加速していくことが予想される。

■株価動向
3月からの調整局面で2200円水準をボトムとしたこう着が続いていたが、直近のリバウンドにより前日には4月9日の戻り高値を突破している。目先は調整前のもち合いレンジである3600円処が意識されるほか、これを捉えてくると2月に付けた年初来高値4385円を捉えてくる展開が意識される。週足では調整局面において上値抵抗として意識されていた26週線をクリアしており、2月高値からの上値切り下げによるトレンドを突破。中期的なシグナル好転も意識されている。


ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送




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