注目銘柄ダイジェスト(前場):イオン、大東紡、テリロジーなど
[15/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
イオン<8267>:1728円(前日比+100.5円)
買い優勢。第1四半期営業利益は330億円程度になり、前年同期比5割ほど増えたもようとの観測報道が伝わっている。食品スーパー部門の改善に加えて、M&Aによるグループ拡大も収益の押し上げ要因に。もともと第1四半期のウェイトは小さく、持分法適用会社の連結化に伴う増益要因も大きいとみられているが、前期まで3期連続営業減益が続いていたことから、収益モメンタムの好転を評価する動きが先行へ。
塩野義<4507>:4685円(前日比+285円)
買い優勢。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4400円から5600円に引き上げている。来年7月に迫る米国でのクレストール特許切れをかわしつつ、18.3期まで3期連続の増収増益が見込まれるとしている。2017 年度中期経営計画の達成確率も高いと考えているようだ。抗HIV薬テビケイ/トリーメクからのロイヤルティー、出資先のViiV社からの配当金が貢献とみているもよう。
大東紡<3202>:81円(前日比+8円)
急騰。前日に業績修正を発表、経常利益までは据置だが、通期最終利益は0.3億円予想から1億円にまで上方修正している。子会社ロッキンガムペンタの専門店事業を7000万円で譲渡、特別利益に計上することが背景。譲渡事業は当該子会社の営む紳士服販売事業のうち、専門店向け紳士服販売事業となる。もともと方向性は定まっていたが、株価水準の値頃感が妙味となり、短期資金の値幅取りの動きが集まる状況に。
ニトリHD<9843>:10040円(前日比+410円)
大幅反発、1万円の大台乗せを達成している。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は208億円で前年同期比5.3%減益、上半期予想の同9.3%減を上回る進捗となっており、市場予想も上回る水準と見られる。ゴールドマンでは、順調な足元売上、都市部店舗展開や中国事業などの新たな成長軸の育みが順調に進展している点が確認できたとして、目標株価を10300円から11000円に引き上げている。
JFEHD<5411>:2711円(前日比-87.5円)
軟調。CLSAでは投資判断を「バイ」から「アウトパフォーム」に格下げ、目標株価も3280円から3200円にやや引き下げているもようだ。海外の在庫調整などに懸念として、第1四半期経常利益は200億円未満になると予想しているもよう。市場予想は450-500億円レベルと見られ、ウェイトは相対的に小さい四半期であるものの、業績の下振れ懸念へとつながっているようだ。
ニュートンFC<7169>:4000円(前日比+500円)
大幅高。1株につき3株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は7月31日。一方、16年3月期の期末配当予想については従来の20.00円から10.00円(株式分割前換算で30.00円)に修正しており、実質10.00円の増配となる。株式分割や実質増配を材料視した買いが向かっている。
セキュアヴェイ<3042>:1524円(前日比+300円)
ストップ高。クラウドサービス「NetStare Suite」に標的型攻撃検知センサーを緊急リリースしたと発表している。標的型攻撃の多くは通常のメールになりすまして攻撃を行うが、同社は標的型攻撃の可能性を見出すモジュールだけを取り出し、IoTなどのセンサー基盤として使用されるシングルボードコンピュータに実装して提供することで、センサーとクラウドサービスの連動によりアラートメールを送り、管理ポータルから状況を確認することを可能にした。
テリロジー<3356>:522円(前日比+80円)
ストップ高。同社が国内代理店として販売する米Lastline, Inc.提供の最新マルウェア検知・防御技術「次世代標的型マルウェア対策クラウドサービス」に、メールを悪用した高度な標的型攻撃からネットワークを保護するメール添付ファイル検査機能を追加したサービスの販売を開始したと発表している。日本年金機構を狙ったマルウェアの検体を入手し検証を行った結果、検知・防御できることを確認したという。
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