フルスピード Research Memo(2):アドネットワーク事業には自社開発で収益性の高いASP事業を含む
[15/08/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
フルスピード<2159>は、リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業と、自社開発するアフィリエイト・サービスやディスプレイ広告事業(DSP)を両輪として事業展開している。連結子会社に、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下、ASP事業)を行う(株)フォーイット、情報メディア事業を行う(株)ファンサイド、中国・上海でインターネット広告代理店事業を行う上海賦絡思广告有限公司の3社がある(出資比率はいずれも100%)。
事業セグメントは、インターネット広告代理店事業、アドネットワーク事業、その他事業の3つに区分されている。2015年4月期のセグメント別構成比は、売上高はインターネット広告代理店事業が53.7%、アドネットワーク事業が45.9%とほぼ二分しているが、セグメント利益ではアドネットワーク事業が67%と大半を占めている。これは、自社開発で収益性の高いASP事業が含まれていることが要因となっている。
○インターネット広告代理店事業
インターネット広告代理店事業には、リスティング広告のほか、SEO(検索エンジン最適化)を中心としたSEM広告ソリューションサービス、アフィリエイト広告、純広告の販売などが含まれている。2015年4月期の売上高構成比で見ると、リスティング広告が57.0%、SEOを中心とするSEM広告ソリューションが12.0%となっており、売上高の過半はリスティング広告で占められるが競争が激しいため収益性も低い。利益面では技術ノウハウの強みを生かせ、業界でもトップクラスのブランド力を持つSEOなどSEM広告ソリューションサービスの構成比が高くなる。
○アドネットワーク事業
アドネットワーク事業には、子会社のフォーイットで展開しているASP事業と、今後の注力事業であるディスプレイ広告事業(DSP)がある。DSPとは、広告主サイドの広告効果の最大化を支援する広告配信プラットフォームであり、複数のWebサイトの広告枠と接続し、その広告枠に最適なディスプレイ広告を配信します。クライアント側(広告主)のDSP(Demand-Side Platform)と媒体側のSSP(Supply-Side Platform)の間で広告枠の入札を瞬時に行い、広告配信が行われるRTB(Real Time Bidding)型のターゲティング広告サービスが中心となる。同社では、そのほかにも、「AdMatrix® 3PAS(※)」などを開発、商品化している。
※3PAS(第三者配信)・・・複数メディアへの広告を一括管理することで、複数メディアの配信と効果測定を一元的に管理することができるアドサーバーのこと。広告主から見れば、メディアごとに広告配信する必要がなくなるほか、効果測定を一元的に管理することによって、広告予算の最適化が図れるというメリットがある。
○その他
その他の事業としては、情報メディア事業のほか、Webサイトやバナー広告の制作など広告代理店事業に付随するサービスが含まれるが、売上高、利益ともに規模は小さく、全体の業績に与える影響は軽微となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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フルスピード<2159>は、リスティング広告・検索エンジン最適化サービス(SEO)等のインターネット広告代理店事業と、自社開発するアフィリエイト・サービスやディスプレイ広告事業(DSP)を両輪として事業展開している。連結子会社に、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下、ASP事業)を行う(株)フォーイット、情報メディア事業を行う(株)ファンサイド、中国・上海でインターネット広告代理店事業を行う上海賦絡思广告有限公司の3社がある(出資比率はいずれも100%)。
事業セグメントは、インターネット広告代理店事業、アドネットワーク事業、その他事業の3つに区分されている。2015年4月期のセグメント別構成比は、売上高はインターネット広告代理店事業が53.7%、アドネットワーク事業が45.9%とほぼ二分しているが、セグメント利益ではアドネットワーク事業が67%と大半を占めている。これは、自社開発で収益性の高いASP事業が含まれていることが要因となっている。
○インターネット広告代理店事業
インターネット広告代理店事業には、リスティング広告のほか、SEO(検索エンジン最適化)を中心としたSEM広告ソリューションサービス、アフィリエイト広告、純広告の販売などが含まれている。2015年4月期の売上高構成比で見ると、リスティング広告が57.0%、SEOを中心とするSEM広告ソリューションが12.0%となっており、売上高の過半はリスティング広告で占められるが競争が激しいため収益性も低い。利益面では技術ノウハウの強みを生かせ、業界でもトップクラスのブランド力を持つSEOなどSEM広告ソリューションサービスの構成比が高くなる。
○アドネットワーク事業
アドネットワーク事業には、子会社のフォーイットで展開しているASP事業と、今後の注力事業であるディスプレイ広告事業(DSP)がある。DSPとは、広告主サイドの広告効果の最大化を支援する広告配信プラットフォームであり、複数のWebサイトの広告枠と接続し、その広告枠に最適なディスプレイ広告を配信します。クライアント側(広告主)のDSP(Demand-Side Platform)と媒体側のSSP(Supply-Side Platform)の間で広告枠の入札を瞬時に行い、広告配信が行われるRTB(Real Time Bidding)型のターゲティング広告サービスが中心となる。同社では、そのほかにも、「AdMatrix® 3PAS(※)」などを開発、商品化している。
※3PAS(第三者配信)・・・複数メディアへの広告を一括管理することで、複数メディアの配信と効果測定を一元的に管理することができるアドサーバーのこと。広告主から見れば、メディアごとに広告配信する必要がなくなるほか、効果測定を一元的に管理することによって、広告予算の最適化が図れるというメリットがある。
○その他
その他の事業としては、情報メディア事業のほか、Webサイトやバナー広告の制作など広告代理店事業に付随するサービスが含まれるが、売上高、利益ともに規模は小さく、全体の業績に与える影響は軽微となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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