エイアンドティー Research Memo(1):血液検査分野で確固たる地位、通期も大幅な増益を見込む
[15/09/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
エイアンドティー<6722>は、2015年8月5日に2015年12月期第2四半期(2015年1月−6月期)の決算(非連結)を発表した。売上高が前年同期比2ケタ増となったほか、営業利益、経常利益、純利益がいずれも80%を超える増加率を達成。売上高、利益ともに第2四半期ベースで過去最高を更新した。また、決算を発表する前の7月30日には通期業績見通しを引き上げた。血液検査に必要な機器・システムと試薬というニッチで参入障壁が高い市場で確固たる地位を築いているビジネスモデルの安定性、その中にあっても創業当初から変わらないベンチャー気質による研究開発への積極投資といった成長の追求に加え、販売管理費を抑えるコストコントロールの3点がいずれも機能した。自社が持つ経営資源を活かして売上を伸ばし、経費を抑えて利益を出すという、まさに経営の“王道”を貫いた成果と言えよう。
しかし、同社はこの好決算に決して浮足立つことなく、期初に掲げた三坂成隆(みさかしげたか)代表取締役社長の「成長のための足場を固め、長期にわたって安定成長ができる企業にする」ための施策を着実に推進する方針を堅持する。足元では新製品の投入や研究開発費の増額などの積極的な戦略を継続する一方で、4月1日付で組織再編を実施、海外市場の開拓を含めた営業体制の強化を図ったほか、持続的な成長のための戦略を練る専門の部門を新設した。
投資家が注目する中期5ヶ年計画は、戦略を練る専門の部門が取りまとめ役となって立案が進められている。計画は社員全員のコンセンサスのもとに実行可能な内容とすることを基本としており、完成にはまだ時間を要し、発表は年明け以降になりそうである。ただ、対外的に受けを狙うだけの“絵に描いた餅”ではなく、着実に実行可能な計画を策定するという姿勢も経営の“王道”と言える。投資家にも中・長期的な視点からの投資が求められよう。
■Check Point
・第2四半期は売上高、営業・経常利益は過去最高
・米アボットと連携強化、製品群の充実に加え組織も再編
・通期予想を上方修正、売上高・利益とも過去最高更新見通し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
<HN>
しかし、同社はこの好決算に決して浮足立つことなく、期初に掲げた三坂成隆(みさかしげたか)代表取締役社長の「成長のための足場を固め、長期にわたって安定成長ができる企業にする」ための施策を着実に推進する方針を堅持する。足元では新製品の投入や研究開発費の増額などの積極的な戦略を継続する一方で、4月1日付で組織再編を実施、海外市場の開拓を含めた営業体制の強化を図ったほか、持続的な成長のための戦略を練る専門の部門を新設した。
投資家が注目する中期5ヶ年計画は、戦略を練る専門の部門が取りまとめ役となって立案が進められている。計画は社員全員のコンセンサスのもとに実行可能な内容とすることを基本としており、完成にはまだ時間を要し、発表は年明け以降になりそうである。ただ、対外的に受けを狙うだけの“絵に描いた餅”ではなく、着実に実行可能な計画を策定するという姿勢も経営の“王道”と言える。投資家にも中・長期的な視点からの投資が求められよう。
■Check Point
・第2四半期は売上高、営業・経常利益は過去最高
・米アボットと連携強化、製品群の充実に加え組織も再編
・通期予想を上方修正、売上高・利益とも過去最高更新見通し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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