アドベンチャー Research Memo(7):LCCの本格的な取扱開始により成長が加速
[15/09/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績推移
過去の業績推移を振り返ると、2011年6月期から2012年6月期に業績が低迷したのは、東日本大震災やJALの破綻の影響により、航空会社からのコミッションが縮小したことによるものである。ただ、2013年6月期以降は、航空会社の経営が安定したことによるコミッションの改善に加え、LCCの本格的な取扱開始により申込件数及び取扱高が拡大したことでアドベンチャー<6030>の成長が加速された。2013年6月期から3年間の推移を見ると、LCC比率が24.5%から58.5%に上昇したことに伴って、申込件数が106千件から288千件に増加している。
また、利益面でも、広告宣伝費による先行費用等により低い水準で推移してきたものの、売上高の拡大とともに経常利益も大きく伸びており、2016年6月期の経常利益率は9.8%にまで改善している。
一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も低い水準で推移してきたが、株式上場に伴う新株発行により、2015年6月期は54.0%となっている。上場による財務基盤の強化は、積極的な広告宣伝費による顧客基盤の拡大やM&Aを含めた事業拡大を目指す同社にとって、その根底を支えるものと捉えることができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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過去の業績推移を振り返ると、2011年6月期から2012年6月期に業績が低迷したのは、東日本大震災やJALの破綻の影響により、航空会社からのコミッションが縮小したことによるものである。ただ、2013年6月期以降は、航空会社の経営が安定したことによるコミッションの改善に加え、LCCの本格的な取扱開始により申込件数及び取扱高が拡大したことでアドベンチャー<6030>の成長が加速された。2013年6月期から3年間の推移を見ると、LCC比率が24.5%から58.5%に上昇したことに伴って、申込件数が106千件から288千件に増加している。
また、利益面でも、広告宣伝費による先行費用等により低い水準で推移してきたものの、売上高の拡大とともに経常利益も大きく伸びており、2016年6月期の経常利益率は9.8%にまで改善している。
一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も低い水準で推移してきたが、株式上場に伴う新株発行により、2015年6月期は54.0%となっている。上場による財務基盤の強化は、積極的な広告宣伝費による顧客基盤の拡大やM&Aを含めた事業拡大を目指す同社にとって、その根底を支えるものと捉えることができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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