アドベンチャー Research Memo(8):広告宣伝費を積極投入も大幅増収によって吸収し営業利益率は上昇
[15/09/16]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■決算動向
(1) 2015年6月期決算の概要
アドベンチャー<6030>の2015年6月期の業績は、営業収益が前期比69.1%増の1,510百万円、営業利益が同413.6%増の158百万円、経常利益が同473.9%増の148百万円、当期純利益が同421.7%増の110百万円と大幅な増収増益であった。ただ、会社予想に対しては、営業収益で上回ったものの、各利益では下回る結果となった。好調な外部環境を好機と捉えて、将来の成長を見据えた広告宣伝費を積極投入したことが要因である。
LCCの路線数拡大や訪日外国人の大幅な増加を背景として、「skyticket」における申込件数及び取扱高が大きく伸びたことが増収に寄与した。なお、2014年9月から運用を開始した「WannaTrip」による業績貢献は、需要が拡大しているインバウンド事業の立ち上げにリソースを優先させたこともあって、まだわずかな水準にとどまっている模様である。また、インバウンド事業についても、本格的な業績貢献は2016年6月期からとなっている。
利益面でも、広告宣伝費を1,012百万円(前期比62.2%増)と積極投入したものの、大幅な増収によって十分に吸収できたことから営業利益率は10.5%(前期は3.5%)に上昇した。
財務面でも、上場に伴う新株発行により自己資本比率は54.0%(前期末は4.7%)に大きく改善している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<HN>
(1) 2015年6月期決算の概要
アドベンチャー<6030>の2015年6月期の業績は、営業収益が前期比69.1%増の1,510百万円、営業利益が同413.6%増の158百万円、経常利益が同473.9%増の148百万円、当期純利益が同421.7%増の110百万円と大幅な増収増益であった。ただ、会社予想に対しては、営業収益で上回ったものの、各利益では下回る結果となった。好調な外部環境を好機と捉えて、将来の成長を見据えた広告宣伝費を積極投入したことが要因である。
LCCの路線数拡大や訪日外国人の大幅な増加を背景として、「skyticket」における申込件数及び取扱高が大きく伸びたことが増収に寄与した。なお、2014年9月から運用を開始した「WannaTrip」による業績貢献は、需要が拡大しているインバウンド事業の立ち上げにリソースを優先させたこともあって、まだわずかな水準にとどまっている模様である。また、インバウンド事業についても、本格的な業績貢献は2016年6月期からとなっている。
利益面でも、広告宣伝費を1,012百万円(前期比62.2%増)と積極投入したものの、大幅な増収によって十分に吸収できたことから営業利益率は10.5%(前期は3.5%)に上昇した。
財務面でも、上場に伴う新株発行により自己資本比率は54.0%(前期末は4.7%)に大きく改善している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<HN>