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インタースペース Research Memo(3):アフィリエイト広告において大手の一角を占めるインターネット広告事業

注目トピックス 日本株
■事業概要

(1)インターネット広告事業

インターネット広告事業では、アフィリエイト広告を中心にリスティング広告、DSP広告※1のほか、最近ではネイティブ広告※2なども手掛け始めている。売上高の大半はアフィリエイト広告による収入で、アフィリエイト運営事業者の中では大手の一角を占めている。

※1 DSP広告:「Demand-Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)」の略。オンライン広告において、広告主側の広告効果の最大化を支援するツールのこと。
※2ネイティブ広告:ニュースなどをまとめるキュレーションサイトやソーシャルメディアサイトで、記事などのフレームに自然(ネイティブ)に溶け込ませ、読者に抵抗感なく情報を届ける広告手法のこと。

アフィリエイト広告とは成果報酬型のインターネット広告のことで、商品購入や資料請求などの最終成果が発生した件数に応じて、広告主が広告を掲載したWebサイト(パートナーサイト)やメールマガジンなどの運営者に対価を支払う形態のことを指す。広告主からこれら広告掲載者に至るまでの中間段階として、アフィリエイトプログラムを提供するインタースペース<2122>のような運営業者が介在することになる。同社は広告主から得られる広告料を売上高として計上し、そのうちパートナーが受け取る報酬額を支払成果報酬として売上原価に計上している。

アフィリエイトプログラムとは、広告掲載者が自身のWebサイトに広告を掲載するためのツールであり、使い勝手の良いツールが各運営業者から提供されている。同社は2001年に「アクセストレード」を開発し、2015年9月末時点で43万を超えるパートナーサイトで使用され、取扱い広告プログラムは約1.6万件となっている。

また、インターネット広告事業の売上高のうち約2割はストアフロントアフィリエイト(以下、SFA)で占めているのが同社の特徴となっている。SFAとはリアル店舗型のアフィリエイト広告サービスを指す。主に携帯電話販売店にてサービス提供を行っているもので、携帯電話の購入者に対して、広告主が提供するコンテンツアプリやサービスをショップ店員が勧め、ダウンロードやサービスを開始した段階で成果報酬がショップ側に発生する仕組みとなる。店員が直接、顧客に商品・サービスを提案することが可能であり、広告主にとっては費用対効果の高い広告サービスとなっている。同社サービスは、契約店舗数で約1.3万店舗と業界でもトップクラスのネットワークを形成している。なお、SFAの売上高に関しては、携帯電話の販売動向と相関性が高くなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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