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アンジェス---16年12月期は承認申請に向け研究開発費を積み増しへ

注目トピックス 日本株
創薬ベンチャーのアンジェスMG<4563>は5日、2015年12月期の通期決算を発表した。連結業績は、売上高に相当する事業収益が前期比52.7%減の4.30億円、営業損益が41.71億円の赤字(前期は22.73億円の赤字)、経常損益が40.89億円の赤字(同23.95億円の赤字)、純損益が41.43億円の赤字(同23.69億円の赤字)となった。

収益面については、主に提携企業からの契約一時金の減少の影響を受けた。損益面では、HGF遺伝子治療薬の臨床試験およびNF-κBデコイオリゴDNAのアトピー性皮膚炎治療薬の臨床試験等の費用の発生による外注費増加のほか、人員増強による人件費増が響いた。

2016年12月期は、収益面ではムコ多糖症VI型治療薬「ナグラザイム」の販売増加を見込む一方、提携企業からの契約一時金の減少等により、全体としては減収を見込んでいる。損益面では、HGF遺伝子治療薬の臨床試験の継続と、NF-κBデコイオリゴDNAのアトピー性皮膚炎治療薬の臨床試験等の完了に伴う申請準備費用等の発生を予定している。

2016年12月期の業績予想は、事業収益が前期比7.5%減の4.00億円、営業損益が64.00億円の赤字、経常損益が64.00億円の赤字、純損益が64.00億円の赤字を見込む。2015年12月期に発生を見込んでいた研究開発費のずれこみと、申請に向けた準備費用の発生により、赤字幅が拡大する。

同社は、1999年に設立された大阪大学発の創薬ベンチャー。遺伝子医薬に特化した開発を進めており、新薬候補品の開発において販売パートナー企業との販売権許諾契約によって得られる契約一時金や、開発の進捗によって得られるマイルストーン収益、上市後の製品売上高にかかるロイヤリティ収入を獲得するモデル。



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