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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家加賀田浩子氏:今更デスか?

注目トピックス 日本株

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家加賀田浩子氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年2月21日に執筆

「日本株の直近の天井はいつですか?」「6/24の20952円」。もう半年以上経っている、もう6000円も下がっている。それなのに、今更潮目が変わったというのですか?世界経済はこの2週間くらいで減速が顕著になったのですか?15000円という節目を割ったから慌てているのですか?

最近の経済評論家(?)の実務を伴わないコメントが素晴らしく心地よい。所詮、ポジションを持たない人間の言葉は響かない。相場を予想していないし(出来ない)、経済も予想していない(出来ない)、そもそも足元で何が起きているのかさえ分かっていない。では、彼らは何故メディアに出てきているのだろうか。

私は決して今回の大きな下げ局面が海外発だとは思わない。いつも下げるときは見えない仮想敵を作り出し責任転嫁をする。これが日本株の悪いところである。主因は自国内にあるのに。古くは先物悪玉論に始まり裁定買いの解消、ヘッジファンド、etc。。。しかし、今回珍しく「犯人」を見つけたような気がする。もし、2月1日の引けで日経平均のポジションを取ったとする。先日(2/19)までの損益を以下のように分解してみよう。

前日引け⇒翌日寄りの合計=▲1300円
当日寄り⇒当日引けの合計=▲600円

つまり、日中の下げは大したことはないのだが、夜間(米国CME市場)で勝負が決まっている。これだけギャップを空け続ける相場は中々お目にかかれない。因みにOSE先物は夜中3時まで取引をしているが、この間の下げは実は大したことない。では、やはり「米国経済の減速が」なのか?否、NYダウのこの間の下げはトータルで僅か▲57ドル(▲0.35%)である。たったの57ドル。日経平均は2000円近く下げているというのに。これが巷の評論家のいうところの海外発の株価下落である(?)。

さて、CMEで思いっきり先物を売っている誰かさんがいるということは分かった。これは新規ショートなのか、それともロングのアンワインドなのかで解釈が違ってくる。当然、新規のポジションであればいつの日かは買戻しを余儀なくされる。私はそれを楽しみにしている。日経平均先物を取引しようと思ったら、日本時間、大証夜間、そしてCMEの3つの選択肢があるが、一番ボリュームの薄いマーケットでヒトが寝ている間に大きく売らなければいけないというのは、余りお上手なマーケッターではなかろう。また、円高進行を株安の主因にしている声も聞かれるが、円安で輸入コストが上がったからと町工場の悲鳴を伝えていたメディアは、この時こそ円高で頬が緩んでいる経営者を取材すべきだ。

ところで、円高っていつのハナシでしょうか?今更デスか?

豪ドル円:102.83(2014/11/21) ⇒ 80.46(▲21.8%) 1年3ヶ月間円高
ユーロ円:149.76(2014/12/08) ⇒125.30(▲16.3%) 1年2ヶ月間円高
スイス円:152.85(2015/01/15) ⇒113.74(▲25.6%) 1年1ヶ月間円高
ポンド円:195.88(2015/06/24) ⇒160.73(▲17.9%)   8ヶ月間円高
米ドル円:125.84(2015/06/05) ⇒112.56(▲10.6%)   8ヶ月間円高

麦藁帽子は冬に買え!翌年の冬ですか。。。

以上

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執筆者名:加賀田浩子



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