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SDエンター Research Memo(2):第3四半期の連結業績は売上高6,017百万円、営業利益68百万円で着地

注目トピックス 日本株
■2016年3月期第3四半期決算

SDエンターテイメント<4650>の2016年3月期第3四半期決算は、売上高6,017百万円、営業利益68百万円、経常損失54百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失85百万円で着地した。同社は2016年3月期第1四半期決算から連結決算に移行したため、前年同期比較はない。2016年3月期第3四半期決算を総括すると、第2四半期までは順調な進捗を見せていたが、第3四半期(10月−12月期)に入って、GAME事業、フィットネス事業、子会社の(株)フォーユーで予想を下回り、その結果、第3四半期(累計)決算では通期計画に対する進捗に遅れが目立った。

同社の収益状況を把握するうえでは、SDエンターテイメント単体と連結子会社とに分けると理解しやすい。単体決算を見ると売上高は前年同期比9百万円の減収となったが売上総利益は41百万円の増益となった。しかし、販管費が72百万円増加したため営業利益は31百万円の減益となっている。

売上高の伸び悩みは、GAME事業において主力店舗の一部で改装のための休業したことや、フィットネス事業において新プログラムの開発が計画よりも遅れたことなどが影響したと見られる。売上総利益の増益にはボウリング事業の収益拡大などが寄与した。他方、フィットネスの新プログラム開発費用や改装関連費用などが販管費を押し上げ、営業利益を圧迫した。

同社は中核連結子会社としてエムシーツー(株)とフォーユーの2社を擁している。エムシーツーは通信事業、カウネット事業などを営み、黒字体質が定着している。しかし、今年度はフォーユーのマイナス影響が強く出る状況となっている。フォーユーは東京都内でデイサービスや訪問看護などの介護事業を営んでいるが、赤字に苦しんできた。同社はフォーユーを連結以来、事業所閉鎖などのリストラを行ってきた。今第3四半期(2015年10月ー12月期)にリストラ関連損失のヤマ場を迎えたため、第3四半期業績の足を引っ張った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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