注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、三菱UFJ、FFRIなど
[16/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
日ゼオン<4205>:718円(前日比+37円)
上げ目立つ。発行済み株式数の2.2%に当たる500万株を上限とした自社株買いを実施すると発表、株主還元策として評価が高まる状況になっている。取得期間は本日から3月24日まで、平均売買金額との比較でも需給インパクトは大きいとみられているようだ。また、500万株の株式を消却するとも発表している。
JCRファーマ<4552>:2155円(前日比+72円)
買い優勢。シティグループ証券では投資評価を新規に「1H」、目標株価を3000円としている。バイオ技術が収穫期を迎えることを評価としているようだ。中枢神経系疾患の治療の重要性が高まっているなか、同社のJ-Brain Cargoは、中枢神経系創薬の一つの関門となってきた血液脳関門を掻い潜る技術であり、治療における新たな解決策として注目としている。
三菱UFJ<8306>:492.1円(前日比+4.7円)
買い優勢。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は665円としている。メガバンクの中ではトップピックとの位置づけへ。現在の銀行株は、マイナス金利政策の影響を中心として様々な不透明要因に晒されているが、こうしたなかでは配当が株価の数少ない下支え要因になると判断しているもよう。同社は自己株取得を含めた還元利回りが6.8%程度であり、割安感は強いと指摘している。
十八銀行<8396>:259円(前日比+29円)
急伸。ふくおかFGと経営統合することで基本合意、ふくおかFGが株式交換で完全子会社化し、傘下の親和銀行と同行が合併する方向のようだ。経営統合によって地銀首位のグループになるもよう。株式交換比率は現状では未定であるが、プレミアムの付与を期待する動きが優勢に。一方、ふくおかFGはもみ合いでのスタートになっている。
シャープ<6753>:127円(前日比-22円)
連日の急落。引き続き、大規模な希薄化を嫌気する展開になっている。希薄化は普通株式のみで194%、優先株を含めると245%になる。こうした希薄化や構造改革に伴う今後の減損損失発生などを織り込むと、PBR水準などには依然として割高感との見方。また、鴻海では、約3500億円の偶発負債の精査を行っているため、正式契約の調印を遅らせると伝わっている。過去に鴻海では出資を見送った経緯などもあり、警戒視する向きもあるようだ。
アクロディア<3823>:332円(前日比+73円)
一時ストップ高。スマートフォンゲーム「恋スル龍神サマ」の配信を開始すると発表、正式配信に先立って3月1日から事前登録を始めるようだ。「恋スル龍神サマ」はコアなファンを持つビジュアル系ロックバンド「己龍」が登場する時代劇恋愛ソーシャルゲーム、株価水準の出遅れ感なども支えに、ランキング上位入りへの期待感などが先行する形に。
FFRI<3692>:4110円(売り気配)
ストップ安売り気配。25日に16年3月期の通期業績予想を下方修正している。売上高を従来の18.15億円から9.10億円、営業利益を同2.63億円から4.38億円の損失と、一転赤字の見込みとした。要因として、法人向けでは製品導入決定後に導入時期が後ずれしたほか、大手企業と進めてきたアライアンス施策が凍結し、再開の目途がないこと。また、個人向けでは、大手企業と進めていた新製品の販売に関する案件において、価格及び企業側の販売戦略の都合で交渉が不調に終わったことから、それぞれ売上高が計画を下回った。
ラクーン<3031>:550円(前日比+27円)
急反発。25日、第3四半期決算とともに、期末配当の増額と「FinTechファンド」に対する出資を発表している。業績を利益還元に反映する観点から、期末配当を従来の3.00円から4.50円に引き上げた。また、SBIインベストメントが設立運営する「FinTech ファンド」へ1億円を出資し、業界の情報収集強化とFinTechベンチャーとの協業・連携、「Paid」の利便性向上や革新的なサービスの提供に取り組む。なお、第3四半期決算は売上高が前年同期比8.1%増、営業利益が同10.4%増と増収増益で着地した。
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