注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、東芝、スクリーンなど
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
スクリーン<7735> 890 +42
大幅続伸。モルガン・スタンレー証券では、TSMCの16年設備投資にアップサイドポテンシャルがあると予想しているようだ。16年の設備投資は90-95億ドルを計画しているが、主要顧客が月産能力の拡張を求めており、10億ドル程度は引き上げられる可能性があるとみているもよう。TSMC向けのウェイトが相対的に高いと見られている同社にはメリット期待が優勢に。
JCRファーマ<4552> 2477 +225
急伸。GSKでは前日、希少疾患創薬研究についてのセミナーを開催、同社との提携を含めた研究内容が紹介されたが、同社によるセッションも設けられたもよう。シティグループ証券では、2社の協働関係は依然として充実していると見られ、長期的なグローバル展開の可能性は高いとしてポジティブに捉えている。なお、同社のプレゼンテーションでは、主にJ-Brain Cargoの動物実験での成果が紹介されたようだ。
東芝<6502> 220.6 +13.6
買い優勢。白物家電の売却で中国・美的集団と最終合意したと発表している。売却額は負債も含めて約537億円となるもよう。純資産がマイナスであるため、売却益は約900億円に達するもようだ。譲渡金額は数百億円と以前から伝わっていたが、売却益の900億円という水準は想定以上との見方が多いもよう。今後の経営再建期待の高まりにつながる格好へ。
シャープ<6753> 131 -4
買い先行後は伸び悩む。鴻海がシャープの買収を決議、4月2日に買収契約に調印すると報じられている。方向性は定まっていたものの、直前まで紆余曲折があったため、交渉の進展を確認であらためて買い安心感が先行。ただ、買い一巡後は短期的な出尽し感も優勢の展開に。割当増資の発行価額は1株118円から88円に引き下げられ、潜在株式を含めた希薄化率は260%を超える水準となる。株価水準の割高感が意識されてきているようだ。また、通期営業損益は従来予想の100億円の黒字から1700億円の赤字に下方修正、一昨日に伝わった観測報道数値900億円の赤字も大きく下回る水準となっている。
EAJ<6063>:1123円(買い気配)
ストップ高買い気配。4月1日に中国の深セン市寧遠科技股分有限公司と提携し、同社が運営している医療ポータルサイト「就医160」において中国患者を呼び込むための日本の医療機関の情報発信を行うと発表している。「就医160」は中国最大級の医療ポータルサイトとして3000万人以上のユーザを有し、中国トップクラスの病院を含む5000以上の医療機関と提携して毎日15万件以上の医療機関への受診予約を代行するサービスを提供している。
エイティング<3785>:692円(買い気配)
ストップ高買い気配。コロプラ<3668>が同社株式を公開買付けすると発表している。まず第1回公開買付けとして、藤澤社長や豊嶋常務などの保有する354万6200株(所有割合の合計68.19%)を1株当たり309円で取得する。その後、第2回公開買付けを実施して1株当たり758円で一般株主から残る株式を取得する。コロプラは同社株式の全てを取得することを計画しており、最終的に同社は上場廃止となる見込み。
アカツキ<3932>:3350円(前日比+502円)
ストップ高。持分法適用関連会社であるクリームフィールドに対する債権の株式化(デッド・エクイティ・スワップ)に伴い、クリームフィールド株式を追加取得することにより連結子会社化すると発表している。グループの事業拡大の上で、クリームフィールドの人材を一体とした開発体制を構築することで、より一層のソーシャルゲーム開発における開発力の強化、開発体制の連携強化及び業務の効率化が可能となると判断したという。
ラック<3857>:1153円(前日比+87円)
急反発。16年3月期業績予想の上方修正と期末配当予想の増額を発表している。営業利益見通しは従来の23.00億円から23.40億円(前期は23.28億円)へと引き上げた。小幅な修正ながら、第3四半期累計では前年同期比16.3%減で推移していただけに、前期をやや上回る見込みとなったことが安心感につながっているようだ。期末配当予想については従来の1株当たり9.00円から前期と同じ11.00円に増額した。
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