エラン Research Memo(1):入院「CSセット」サービスのパイオニアで中期成長期待
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
エラン<6099>は1995年2月設立、2014年11月に東京証券取引所マザーズに新規上場、2015年11月に東京証券取引所市場第1部に市場変更した。
介護医療関連事業として、病院や老人介護保健施設等の入院患者・入所者が「手ぶらで入院・入所」「手ぶらで退院・退所」できるように、衣類・タオル類などの洗濯サービス付レンタルと、口腔ケア商品など日常生活用品の提供を組み合わせた「CS(ケア・サポート)セット」サービスを提供している。入院セットサービスを組織的にビジネス展開したパイオニアかつ最大手である。
CSセットのビジネスモデルは、病院や老人介護保健施設等を通じて、同社が入院患者や入所者とCSセット利用契約(レンタル契約)を結び、入院患者や入所者から受け取るサービス利用料(レンタル料)収入が同社の売上高となる。オペレーションの一部は業務委託契約を結んだ病院・老人介護保健施設等及びリネンサプライ業者等に委託し、それぞれに業務委託手数料や洗濯代などを支払う。
法規制に適合したサービス運営、採算ラインを見極める独自ノウハウ、独自のプラン設定ノウハウ(地域や病院・老人介護保健施設等の特性、及び利用者ニーズに合わせて商品構成品目や料金をカスタマイズ)、既存取引関係(病院・老人介護保健施設等と各地域のリネンサプライ業者の取引関係)をそのまま活用する共存共栄モデル、特定の系列に属さないオープンなポジショニングなどを強みとしている。
契約施設(病院・老人介護保健施設等)数は2015年12月期末に644施設(2014年12月期末比128施設増加)、月間利用者数は2015年12月(単月)に89,825人(2014年12月比21,121人増加)まで拡大している。2009年12月期末を起点にすると、契約施設数は年率32.3%の増加率、月間利用者数は年率36.5%の増加率となった。
2015年12月期の業績(非連結)は計画超の大幅増収増益だった。契約施設数及び月間利用者数が順調に増加し、営業基盤・経営基盤強化に向けた人員増に伴う人件費の増加、2015年11月の東証1部指定に関する費用の計上などを吸収した。
2016年12月期業績(非連結)予想は、契約施設数及び利用者数が順調に増加して2ケタ増収だが、先行投資負担で利益は小幅増益予想としている。配当予想は年間8円で連続増配予想としている。
市場は普及ステージに入ったばかりであり顧客開拓余地は大きい。契約施設数は2018年12月期に1,000施設を実現し、その次は3,000施設を目指すとしている。正社員1人当たり収益力(売上高、営業利益)向上策も寄与して中期成長が期待される。
■Check Point
?入院セット「CSセット」を組織的にビジネス展開したパイオニアで最大手
?2015年12月期末の契約施設数は全国644施設で増加基調
?契約施設数の積み上げに伴ってサービス利用者数が増加するストック型収益モデル
?2016年12月期は先行投資負担で利益微増だが2ケタ増収で連続増配
?中期的に契約施設数3,000を目指す
?無借金経営で財務健全性高い
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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介護医療関連事業として、病院や老人介護保健施設等の入院患者・入所者が「手ぶらで入院・入所」「手ぶらで退院・退所」できるように、衣類・タオル類などの洗濯サービス付レンタルと、口腔ケア商品など日常生活用品の提供を組み合わせた「CS(ケア・サポート)セット」サービスを提供している。入院セットサービスを組織的にビジネス展開したパイオニアかつ最大手である。
CSセットのビジネスモデルは、病院や老人介護保健施設等を通じて、同社が入院患者や入所者とCSセット利用契約(レンタル契約)を結び、入院患者や入所者から受け取るサービス利用料(レンタル料)収入が同社の売上高となる。オペレーションの一部は業務委託契約を結んだ病院・老人介護保健施設等及びリネンサプライ業者等に委託し、それぞれに業務委託手数料や洗濯代などを支払う。
法規制に適合したサービス運営、採算ラインを見極める独自ノウハウ、独自のプラン設定ノウハウ(地域や病院・老人介護保健施設等の特性、及び利用者ニーズに合わせて商品構成品目や料金をカスタマイズ)、既存取引関係(病院・老人介護保健施設等と各地域のリネンサプライ業者の取引関係)をそのまま活用する共存共栄モデル、特定の系列に属さないオープンなポジショニングなどを強みとしている。
契約施設(病院・老人介護保健施設等)数は2015年12月期末に644施設(2014年12月期末比128施設増加)、月間利用者数は2015年12月(単月)に89,825人(2014年12月比21,121人増加)まで拡大している。2009年12月期末を起点にすると、契約施設数は年率32.3%の増加率、月間利用者数は年率36.5%の増加率となった。
2015年12月期の業績(非連結)は計画超の大幅増収増益だった。契約施設数及び月間利用者数が順調に増加し、営業基盤・経営基盤強化に向けた人員増に伴う人件費の増加、2015年11月の東証1部指定に関する費用の計上などを吸収した。
2016年12月期業績(非連結)予想は、契約施設数及び利用者数が順調に増加して2ケタ増収だが、先行投資負担で利益は小幅増益予想としている。配当予想は年間8円で連続増配予想としている。
市場は普及ステージに入ったばかりであり顧客開拓余地は大きい。契約施設数は2018年12月期に1,000施設を実現し、その次は3,000施設を目指すとしている。正社員1人当たり収益力(売上高、営業利益)向上策も寄与して中期成長が期待される。
■Check Point
?入院セット「CSセット」を組織的にビジネス展開したパイオニアで最大手
?2015年12月期末の契約施設数は全国644施設で増加基調
?契約施設数の積み上げに伴ってサービス利用者数が増加するストック型収益モデル
?2016年12月期は先行投資負担で利益微増だが2ケタ増収で連続増配
?中期的に契約施設数3,000を目指す
?無借金経営で財務健全性高い
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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