注目銘柄ダイジェスト(前場):ファナック、野村HD、UBICなど
[16/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
野村HD<8604>:509.4円(前日比-23円)
売り優勢。前日に決算を発表している。1-3月期の純損益は192億円の赤字となり、11年7-9月期以来、4年半ぶりの赤字となった。売買手数料やトレーディング収益の減少が響いた。前日には100億円規模の赤字転落と観測報道が伝わっていたが、年間配当金も15.3期の19円から13円に減配の形となっており、あらためて赤字転落をマイナス視する動きになっている。自社株買いも発表しているが、規模感などインパクトは乏しいとの見方。
アルプス<6770>:2070円(前日比+260円)
急伸。前日に決算を発表している。前期営業利益実績は523億円で前期比2%減益、従来予想線での着地となった。今期は465億円で同11%減益の見通し、市場予想を100億円以上下回る水準となっている。ただ、ガイダンスリスクは相当程度織り込まれていたとみられるほか、会社側の前提も保守的との見方が多く、当面の悪材料出尽しと受け止める動きが優勢になっている。
ファナック<6954>:17235円(前日比-1090円)
大幅続落。前日に決算を発表、前期営業利益実績は2156億円で前期比28%減益、従来予想を上回る着地になった。一方、今期は1173億円で同46%の減益見通し、1850億円レベルの市場予想を大幅に下回っている。もともと保守的な傾向が強いものの、今期の下振れ幅は極めて大きく、ネガティブなインパクトにつながっているようだ。なお、本日の午前中に決算説明会が予定されているもよう。
アスコット<3264>:398円(前日比+80円)
3日連続のストップ高。中国平安グループ系のファンドが筆頭株主となることを材料視した買いが続いているが、4月27日引け後に発表した15年10月-16年3月期(第2四半期累計)決算をポジティブ視する向きもあるようだ。売上高は前年同期比81.7%増の27.10億円、営業利益は同約2.1倍の1.76億円で着地した。16年9月期の通期業績については、営業利益で前期比7.5%増の5.63億円とする従来予想を据え置いている。
CRI・MW<3698>:3150円(前日比+265円)
3日ぶり大幅反発。触覚技術の開発・提供を行う米イマージョンコーポレーションとの技術提携を発表している。ゲーム開発向けミドルウェアCRIWAREにおいて、従来の音声・動画技術に加え、新たに触覚技術(ハプティック)に対応していくが、今回の提携をその第一歩として位置付けている。ゲーム開発者にオーディオ、ビデオ、触覚技術を集約したソリューションを提供し、聴覚・視覚・触覚全ての効果を使ったゲーム演出の創造をサポートする。
アライドアーキ<6081>:1135円(前日比+95円)
大幅反発。子会社であるReFUEL4 Pte. Ltd.について、米Facebook, Inc.が年間で最も革新的なマーケティングサービス/テクノロジーを選出し表彰する「2016 Facebook Innovation Spotlight」を、クリエイティビティ部門において受賞したと発表している。ReFUEL4は14年より、成果報酬型のFacebook/Instagram広告クリエイティブ制作プラットフォーム「ReFUEL4」のサービスを世界の広告主企業に向けて提供している。
J・TEC<7774>:1274円(前日比+124円)
大幅続伸。16年3月期決算を発表している。営業損益は7.22億円の赤字(前期は6.88億円の赤字)で着地した。一方、17年3月期の営業損益については0.11億円の黒字に転換する見通しを示している。自家培養表皮ジェイス及び自家培養軟骨ジャックの売上高増加に加え、経費の圧縮により大幅に損益を改善して黒字化を図る。一部証券会社では、黒字化が達成されれば自家細胞を中心に扱う再生医療企業としては世界初と指摘している。
UBIC<2158>:1256円(前日比+127円)
大幅続伸。人間が分別した結果を人工知能が再現できるように再学習する技術について、米国で特許の許可通知を受領したと発表している。同技術に関する特許は日本、韓国に続き米国が3ヶ国目の取得となる。この技術は、同社独自開発の人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」に搭載された人工知能関連技術「Landscaping(ランドスケイピング)」として実現されている。
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