トラストテック Research Memo(1):「地域」と「領域」の軸で成長スピード持続と高収益性を目指す
[16/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
トラスト・テック<2154>は技術者・製造スタッフの派遣や開発・設計・製造の請負を中核事業とする人材派遣会社。特に技術者派遣で強みがあり、技術系の上場企業の中では、海外展開にも積極的。
同社は2015年8月に中期経営計画を策定し、「年率20%以上の成長スピードを維持」、「連結営業利益率10%の達成」を「方針としての経営指標」として掲げた。2016年8月には、その実現に向けて「地域」と「領域」の2つの軸による成長戦略を示した。具体的には、子会社の(株)フリーダムでIT・ソフト開発の領域に事業を拡大し、さらにその後のIoTやAIを見据えて体制を強化していくことや、英国の人材派遣会社MTrec Limited(以下、MTrec)の買収などが発表されている。
MTrecは、イングランド北東部の拠点を置く、製造派遣・請負を中核事業とする企業だ。自動車関連メーカーや家電メーカーなどを中心顧客として抱え、高い成長率を誇っている。今回の買収においては、派遣市場が成熟した英国企業であること、アーンアウト方式を採用したこと、そして創業者兼大株主の持分を残したことなどの点で、M&Aの失敗リスクが低減され、次の海外M&Aの道を拓く内容となっていることから、今後に大きな期待が持てると弊社では評価している。
業績は高成長が続いている。2016年6月期は期中に買収した子会社の寄与もあり、売上高30,143百万円(前期比44.8%増)、営業利益2,549百万円(同59.6%増)と大幅な増収増益を達成した。2017年6月期もまた、オーガニックグロースとM&A効果とを合わせて、売上高42,000百万円(前期比39.3%増)、営業利益3,120百万円(同22.4%増)と高い増収・増益率を計画している。国内では技術者の需給バランスがタイトな状況が続いており、MTrecもまた英国で好調が続いているため、今期予想の達成可能性は高いと期待される。
■Check Point
・ここ数年は200人以上の新卒採用を行いつつ、高い稼動率を維持
・製造系領域セグメントの採算性は着実に改善しつつある
・16/6期は大幅増収増益、業績予想値を上回っての着地
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
同社は2015年8月に中期経営計画を策定し、「年率20%以上の成長スピードを維持」、「連結営業利益率10%の達成」を「方針としての経営指標」として掲げた。2016年8月には、その実現に向けて「地域」と「領域」の2つの軸による成長戦略を示した。具体的には、子会社の(株)フリーダムでIT・ソフト開発の領域に事業を拡大し、さらにその後のIoTやAIを見据えて体制を強化していくことや、英国の人材派遣会社MTrec Limited(以下、MTrec)の買収などが発表されている。
MTrecは、イングランド北東部の拠点を置く、製造派遣・請負を中核事業とする企業だ。自動車関連メーカーや家電メーカーなどを中心顧客として抱え、高い成長率を誇っている。今回の買収においては、派遣市場が成熟した英国企業であること、アーンアウト方式を採用したこと、そして創業者兼大株主の持分を残したことなどの点で、M&Aの失敗リスクが低減され、次の海外M&Aの道を拓く内容となっていることから、今後に大きな期待が持てると弊社では評価している。
業績は高成長が続いている。2016年6月期は期中に買収した子会社の寄与もあり、売上高30,143百万円(前期比44.8%増)、営業利益2,549百万円(同59.6%増)と大幅な増収増益を達成した。2017年6月期もまた、オーガニックグロースとM&A効果とを合わせて、売上高42,000百万円(前期比39.3%増)、営業利益3,120百万円(同22.4%増)と高い増収・増益率を計画している。国内では技術者の需給バランスがタイトな状況が続いており、MTrecもまた英国で好調が続いているため、今期予想の達成可能性は高いと期待される。
■Check Point
・ここ数年は200人以上の新卒採用を行いつつ、高い稼動率を維持
・製造系領域セグメントの採算性は着実に改善しつつある
・16/6期は大幅増収増益、業績予想値を上回っての着地
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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