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MDV Research Memo(7):2Qは増収、人員の積極採用などで先行的な費用増加

注目トピックス 日本株
■業績動向

(1) 2015年12月期の業績

メディカル・データ・ビジョン<3902>の2015年12月期の業績は、売上高が前期比23.7%増の2,413百万円、経常利益が同12.7%増の280百万円となった。投資フェーズの目標である増収率30%は未達となったものの、売上高経常利益率10%超は確保した。データネットワークサービスは、「Medical Code」の導入数が伸びた。データ利活用サービスは、アドホック調査サービスの利用者数・案件数が大幅に増加した。

(2) 2016年12月期第2四半期の業績

2016年12月期第2四半期は、100%子会社として設立したCADA(株)を連結対象としたことから連結決算に移行した。単体ベースの2016年12月期通期予想(売上高3,000百万円、経常利益300百万円)は、第2四半期時点で据え置かれており、新たに発表された連結通期予想(売上高3,001百万円、経常利益300百万円)との連単格差はほとんどない。

第2四半期の連結業績を前年同期の単体の実績と比較すると、売上高が1,036百万円(8.6%増)、経常損失8百万円(前年同期単体△30百万円)であった。費用の増加要因は、主にデータ利活用に関わる人員の積極的な採用による社員の増加と医療データ基盤のブラッシュアップ等を目的とした業務委託費の増加があげられる。当第2四半期末の社員数は、前年同期比10名増の170名となった。事業部別売上高は、データネットワークサービスが4.9%増、データ利活用サービスが14.8%増であった。アドホック調査サービスの件数は、前年同期比40%増加した。

a)貸借対照表:強固な財務体質
財務体質は、ソフトウェア製品の会社に見られるタイプのものだ。自社生産に特別な設備を必要とせず、また外注会社も利用しているため、固定資産に多額の投資は必要ない。2016年12月期第2四半期末の現預金は、総資産の67.9%に相当する。無借金である上、自己資本比率は88.0%と高い。

b)キャッシュ・フローの状況
2016年12月期第2四半期のキャッシュ・フローは、売上債権の減少と前受収益の増加により営業活動によるキャッシュ・フローの収入が大きくなり、投資活動による支出を大きく上回った。現金及び現金同等物の期末残高は、1,917百万円となった。

(3) 2016年12月期の連結予想

2016年12月期の通期連結業績予想は売上高が3,001百万円(前期単体ベース比24.4%増)、経常利益が300百万円(同7.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が174百万円(同6.5%増)が見込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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