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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:株は期待されなかった落第生ほど面白い

注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2016年9月29日9時に執筆
来週から(正確には10月3日から)発表が予定されているノーベル各賞候補に日本人化学者の名前が取りざたされていることから、それに合わせるようにバイオ関連株に目先資金が活発に出入りしはじめた東京市場である。

ノーベル賞受賞に関与する技術やその関連製品、それらを製造するのに必要な原料・生産財を扱う企業は特定できるから「投資ネタ」としては単純明快で扱いやすい部類だ。しかし、私のような「株好き兼物好き」とくればなぜかそのように単純ではない。難解な株に引き寄せられてしまうから不思議である。

直近で言えばエナリス<6079>や、モブキャスト<3664>が短期間に4倍-5倍化したが、両社とも優等生か、落第生か?と聞かれれば大抵の投資家なら後者を選択するだろう。しかし、最高益を叩き出す主力株クラスの銘柄でこの落第生の株価を凌駕するものは見つけられない。

株式投資の明暗を分ける決算と株価の反応とは、事前の予想に対しサプライズがあるのか、ないのかに尽きる。また数字の見栄えにも大きく左右される。

毎期のように増収増益を確保しながら、株価がさえないものがある。事前に流されるアナリストの強気な業績見通しが、いつの間にか市場コンセンサスとしてバケモノのように立ちふさがり、そこにわずか数パーセント届かなかったゆえに最高益でも売り込まれる銘柄などを見ているとどうにも解せない気持ちになる。

そういった銘柄のほとんどが名の通った主力株である。その裏返しで、全くのノーマーク銘柄がわずかな黒転決算によって急騰するからおもしろい。特に引け後発表となれば、翌日揃って「ヨーイドン」だから決算情報を載せる情報サイトのニュース表現の上手い下手にも株価の命運がかかっているとも思える。

株の世界のサプライズには「想定外・意外感」のある上方修正・下方修正が多い。窓を開けて急伸するような株はまさに「期待されなかった株」だ。株は優等生より落第生のほうが相場になる。期待されない株でも日の目を見るときがあるから株はたのしい。

個別株では、個人投資家の余力回復に貢献度大である直近IPO銘柄の活況を想定してる。新規上場から間もないことが需給面からプラスに働きかつAI関連、IoT関連の切り口もあるシルバーエッグ<3961>、チェンジ<3962>、などの押し目に注目している。

執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記



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