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エニグモ---営業利益50億円の早期実現を目指す!エニグモ須田社長(2/2)

注目トピックス 日本株

エニグモ<3665>---営業利益50億円の早期実現を目指す!エニグモ須田社長(1/2)の続き

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【GLOBAL BUYMA(海外戦略)】

成長戦略の大きな柱である「GLOBAL BUYMA」については、韓国語版に続き、今年7月に英語版BUYMAをグランドオープンした。このオープンに合わせて米国と香港でプレスリリースを行った結果、早速、現地のメディア(POPBEE、ButterBoom)に取り上げられた。その後、順調に会員数を拡大し、既に配送実績が26ヶ国に拡大した。CtoCビジネスにおいては商品数が重要になるが、「GLOBAL BUYMA」の商品数は既に300万品を突破し、満足できる水準まできている。

今後は、この商品数でユーザーをひきつけることに注力する方針。具体的にはSEO、プロモーションを強化し、ユーザーが実際に購入してもらえるようにコンバージョンレートを向上させていく。最終的には“世界が買える”BUYMAブランドをワールドワイドで確立していく。現在、世界中に居る日本人の出品者8.2万人のうち約76%が英語で取引ができる状態にある。商品を出品して海外に販売しているのも日本人で、運営も東京のチームが行い、オールジャパンでグローバル展開に取り組んでおり、今までにないグローバル展開になっている。オールジャパン体制で海外展開に取り組んでいるのは、Webサービスの海外展開は思い入れがないとできないと考えているためだ。ちょっとした使い勝手の良さを改善していくことを日々行うことに長けていないと改善しないとの見方から、10年以上BUYMAの運営を行ってきた東京のチームが海外の運営も担当した方が効率がいい。また、販売については日本人の高いファッション性とサービスへのきめ細やかさで商品を販売することが強みになっている。

【中期戦略】

BUYMAには膨大なファッション商材の取引データが蓄積されているため、最新のファッショントレンド情報をメディアにして、そこからBUYMAでの商品購入につなげることもできると考えている。また、BUYMAのユーザーは家にたくさんのファッション商材を持っていることが多く、BUYMAで商材を買って、使用後にその商材をBUYMAで販売してもらい、また商材を買ってもらう、という循環型のサービス(リセール)を提供できると考えている。

BUYMA事業の周辺市場については、海外に在住の日本人の出品者に対してBUYMAによって300億円規模の雇用が生まれている。出品者が現地で商材購入、その商材を配送する物流などBUYMAの周辺にも数十億円程度の市場がある。BUYMAはそれらの市場を取り込んで経済圏を拡大していくことを考えている。

今後は、国内では高収益をしっかり確保しながら、「GLOBAL BUYMA」に投資していく。展開先としては市場規模が日本の10倍を誇る欧米、eコマースの高成長が見込めるインドやインドネシアに展開していく。これらの戦略で営業利益50億円をなるべく早いタイミングで実現したい。


【飯村真由のライブ社長インタビュー】

飯村:御社は円高メリット銘柄としても注目されていますが、実際のところ円高メリットの恩恵はどれくらいありますか?

須田:商品価格で言うと5%〜10%くらいで下がっているため、ユーザーにとってはお得感が増している状態になっています。昨年のマス広告の影響もあるので明確には把握しにくいですが、円高が追い風になっていることも確かです。

飯村:2017年1月期第2四半期の業績は外部的な要因ではなく、内部施策によって業績が上振れしたということですよね?

須田:今回の決算を総括すると非常に良い決算と評価しています。特殊要因で業績が伸びたわけではなく、昨年実施してきた内部施策が実を結んだ結果と捉えています。実力として、良い決算を出すことができました。

飯村:重要なKPIとしてアクティブ会員数を挙げられていますが、いつまでにどれくらいの数が目標なのでしょうか?

須田:時期については明確には決まっていないのですが、アクティブ会員数は300万人を目指したいです。1人当たりの購入金額30,000円〜40,000円と仮定したうえで、300万人を達成できれば1000億円の取扱高になります。海外のファッション商材を扱う国内eコマースサイトでは当社が最大手のため、海外ブランドを買いたい他社ユーザーからの流入も考えられますし、アクティブ会員数300万人の突破は十分可能であると思っています。

飯村:なぜ会社名とサービス名が違うのでしょうか?

須田:もともと会社を設立した時の志としては、大手企業を超えるために今までにない新しいことをやっていきたいと考えていまして、その1つがBUYMAでした。エニグモは「enigma(エニグマ)」という英単語が由来で、その意味は「謎」や「神秘」という意味です。「謎」と思われるくらい新しいサービスをやっていこうと考え、1文字変えて社名は「enigmo(エニグモ)」にしました。なので、経済合理性で考えればサービス名と統一した方がいいのかもしれませんが、エニグモという社名にも強い思い入れがあります。

飯村:「GLOBAL BUYMA」では現在、韓国語版、英語版を展開していますが、次に展開を考えている言語は何でしょうか?

須田:韓国語版は当社が出品者と購入者の間に入り、翻訳して商材を販売しています。英語版は出品者の8割弱が英語対応可能ですが、英語以外の言語はこのように当社が取引の間に入って商材を販売しなければならないのですが、韓国語版でノウハウを蓄積した後に、いずれ中国語版を展開していきたいです。

飯村:先ほど、早いタイミングで営業利益50億円を目指すとおっしゃっていましたが、達成時期のイメージは?

須田:我々の試算だと取扱高800億円規模なれば、営業利益50億円を超えていると考えます。達成時期について断言することは難しいですが、今の成長スピードですと、数年後ですかね。

飯村:現在のBUYMAユーザーの男女比率はどのような状況でしょうか?

須田:今は女性8割、男性2割の比率なのですが、実はBUYMAの中で一番伸びているのが男性カテゴリーで200%くらいの伸び率となっている。今後は早い段階で女性7割、男性3割を目指したいと思っています。

飯村:株主還元の方針についてはいかがでしょうか?

須田:まだ成長のために内部留保を積んでおきたいというのが正直なところです。ネット業界の動きはとても早いので、将来的に買収も必要になることがあるでしょうし、機敏に動けるように今のところは内部留保させていただきたいと思っていますが、来るべき時がきたら配当も行いたいです。

飯村:須田社長ありがとうございました。

本セミナーの動画をフィスコIRのセミナーサイトにて公開しております。



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