GMOメディア Research Memo(6):その他メディア支援事業の拡大が寄与
[16/11/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■GMOメディア<6180>の業績動向
b) 2016年12月期第3四半期(7月−9月)業績
第3四半期(7月−9月)の業績は、売上高が1,370百万円(前年同期比48.5%増)、営業利益は118百万円(同17.4%増)、四半期純利益は76百万円(同34.7%増)となり、2ケタ増収・増益を確保した。
前年同期比で48.5%増の大幅な増収となったのは、ポイントタウンを中心にメディア事業が順調に拡大したことに加えて、大型案件の受注によりその他メディア支援事業が大幅増となったことによる。売上原価は、原価率の高いその他メディア支援事業と原価率が比較的に高いポイントタウンの売上高がそれぞれ増加したことによる売上構成の変化の影響により、同67.9%増の888百万円と売上高の伸びを上回るペースで増加。このため、売上総利益率は前年同期に比べ7.5ポイント低下し35.2%となった。一方、販管費は売上高増加に伴い主にポイント費用である販売促進費が大幅に増加(前年同期比136百万円増、同87.3%増)したものの、人件費の伸びを抑えることができたために、364百万円(同24.1%増)と売上高の伸びを下回り、販管費比率は26.6%と前年同期に比べ5.2ポイント低下した。この結果、営業利益は同17.4%増と2ケタ増益となったものの、営業利益率は原価率上昇により前年同期に比べ2.3ポイント低下し8.7%となった。
セグメント別に見ると、メディア事業の売上高は前年同期比30.5%増の948百万円、セグメント利益は同24.9%減の62百万円と増収ながら減益となった。売上高が拡大したのは、ポイントタウンを中心とするECメディアサービスがスマホユーザー獲得強化やEC連携強化による効果が顕在化し拡大したことが主要因。にもかかわらず、減益となったのは、1)新規開発や外注費を増加させた、2)原価率の高いECメディアの売上高拡大と利益率の高いソーシャルメディアの売上高伸び悩みによる売上構成の変化があった、??ことが要因。
ECメディアサービスの具体的な取り組みについて見ると、ポイントタウンのスマートフォンユーザー獲得強化は、スマートフォン中心の広告宣伝を展開したことによりスマートフォンユーザーの新規会員の獲得が順調に進んだほか、アプリの継続的なチューニングによる効果でデバイス別に見た売上高が順調に増加(ポイントタウンのスマートフォン売上高比率15年3Q:20.5%→16年3Q:33.7%)した。加えて、会員向けのショッピングへのレコメンド・啓蒙強化、ポイントタウン内でのキャンペーン実施や提携ショッピングサイトのキャンペーンに合わせたレコメンドの実施といったEC連携強化によるプラス効果によりECメディアサービスのスマートフォンECアクティブユーザー数(前年同期比203.7%増)及びEC流通額(同151%増)がそれぞれ順調に拡大した。特に、30歳以下の女性スマートフォンユーザーのアクションが増加する格好となっている。
一方、ソーシャルメディアサービスの取り組みとして、「コーデスナップ」でメディア機能強化※1やEC連携パートナー拡大※2によるEC機能強化を行った。
※1同社では、ファッションニュース「コデスナコレクション」(「コーデスナップ」に投稿されたユーザーのコーディネート写真の中から、テーマに合わせていくつかピックアップし、トレンド情報として記事にまとめて紹介する)を、より多くの女性へコンテンツを届けることができるように「コーデスナップ」内だけでなく、外部のニュースメディアへ提供している。これまでは、「SmartNews」、「Flipboard」、
NTTドコモ<9437>の「dメニューニュース」、NTTレゾナント(株)の「gooニュース」、LINEの「LINE NEWS」との連携を行ってきた。第3四半期にはGunosy <6047>の「グノシー(Gunosy)」(9月29日〜)、(株)ネットネイティブが運営する日本最大級の女性向けエンタメ&ライフスタイルニュースサイト「モデルプレス」(9月6日〜)との連携を開始した。
※2公式ブランド数は2015年5月のスタート時点に1社6ブランドであったのが、2016年10月末時点で19社102ブランドへ増加。
その他メディア支援事業の売上高は、クレジットカード関連向けの一過性の大型案件の受注がプラス寄与したことから、同115.3%増の422百万円、セグメント利益は同218.8%増の55百万円と大幅な増益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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b) 2016年12月期第3四半期(7月−9月)業績
第3四半期(7月−9月)の業績は、売上高が1,370百万円(前年同期比48.5%増)、営業利益は118百万円(同17.4%増)、四半期純利益は76百万円(同34.7%増)となり、2ケタ増収・増益を確保した。
前年同期比で48.5%増の大幅な増収となったのは、ポイントタウンを中心にメディア事業が順調に拡大したことに加えて、大型案件の受注によりその他メディア支援事業が大幅増となったことによる。売上原価は、原価率の高いその他メディア支援事業と原価率が比較的に高いポイントタウンの売上高がそれぞれ増加したことによる売上構成の変化の影響により、同67.9%増の888百万円と売上高の伸びを上回るペースで増加。このため、売上総利益率は前年同期に比べ7.5ポイント低下し35.2%となった。一方、販管費は売上高増加に伴い主にポイント費用である販売促進費が大幅に増加(前年同期比136百万円増、同87.3%増)したものの、人件費の伸びを抑えることができたために、364百万円(同24.1%増)と売上高の伸びを下回り、販管費比率は26.6%と前年同期に比べ5.2ポイント低下した。この結果、営業利益は同17.4%増と2ケタ増益となったものの、営業利益率は原価率上昇により前年同期に比べ2.3ポイント低下し8.7%となった。
セグメント別に見ると、メディア事業の売上高は前年同期比30.5%増の948百万円、セグメント利益は同24.9%減の62百万円と増収ながら減益となった。売上高が拡大したのは、ポイントタウンを中心とするECメディアサービスがスマホユーザー獲得強化やEC連携強化による効果が顕在化し拡大したことが主要因。にもかかわらず、減益となったのは、1)新規開発や外注費を増加させた、2)原価率の高いECメディアの売上高拡大と利益率の高いソーシャルメディアの売上高伸び悩みによる売上構成の変化があった、??ことが要因。
ECメディアサービスの具体的な取り組みについて見ると、ポイントタウンのスマートフォンユーザー獲得強化は、スマートフォン中心の広告宣伝を展開したことによりスマートフォンユーザーの新規会員の獲得が順調に進んだほか、アプリの継続的なチューニングによる効果でデバイス別に見た売上高が順調に増加(ポイントタウンのスマートフォン売上高比率15年3Q:20.5%→16年3Q:33.7%)した。加えて、会員向けのショッピングへのレコメンド・啓蒙強化、ポイントタウン内でのキャンペーン実施や提携ショッピングサイトのキャンペーンに合わせたレコメンドの実施といったEC連携強化によるプラス効果によりECメディアサービスのスマートフォンECアクティブユーザー数(前年同期比203.7%増)及びEC流通額(同151%増)がそれぞれ順調に拡大した。特に、30歳以下の女性スマートフォンユーザーのアクションが増加する格好となっている。
一方、ソーシャルメディアサービスの取り組みとして、「コーデスナップ」でメディア機能強化※1やEC連携パートナー拡大※2によるEC機能強化を行った。
※1同社では、ファッションニュース「コデスナコレクション」(「コーデスナップ」に投稿されたユーザーのコーディネート写真の中から、テーマに合わせていくつかピックアップし、トレンド情報として記事にまとめて紹介する)を、より多くの女性へコンテンツを届けることができるように「コーデスナップ」内だけでなく、外部のニュースメディアへ提供している。これまでは、「SmartNews」、「Flipboard」、
NTTドコモ<9437>の「dメニューニュース」、NTTレゾナント(株)の「gooニュース」、LINEの「LINE NEWS」との連携を行ってきた。第3四半期にはGunosy <6047>の「グノシー(Gunosy)」(9月29日〜)、(株)ネットネイティブが運営する日本最大級の女性向けエンタメ&ライフスタイルニュースサイト「モデルプレス」(9月6日〜)との連携を開始した。
※2公式ブランド数は2015年5月のスタート時点に1社6ブランドであったのが、2016年10月末時点で19社102ブランドへ増加。
その他メディア支援事業の売上高は、クレジットカード関連向けの一過性の大型案件の受注がプラス寄与したことから、同115.3%増の422百万円、セグメント利益は同218.8%増の55百万円と大幅な増益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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