ダイナック Research Memo(6):厳しい環境下、減収ながらも5期連続経常増益を確保して着地
[17/03/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2016年12月期決算の概要
ダイナック<2675>の2016年12月期決算は、売上高36,007百万円(前期比0.4%減)、営業利益757百万円(同19.4%減)、経常利益944百万円(同1.6%増)、当期純利益244百万円(同28.3%減)で着地した。厳しい事業環境のなか、売上高は減収となったものの、経常利益は5期連続の増益を確保した。
同社は2016年11月に通期業績見通しを下方修正したが、実績は利益はほぼその線で着地したものの、売上高は修正予想に対しても193百万円の未達となった。
売上高の未達に対して費用面では、食材費等についての原価管理や従業員のシフト管理の徹底等によって、売上高売上総利益率は前期の13.0%から13.4%に0.4%ポイント改善した。しかし販管費は業態変更に伴う一時的な費用増加に加え、外形標準課税の税率変更による費用増や店舗管理システム変更に伴う費用増加などがあり、売上高販管費率は前期の10.4%から11.3%に0.9%悪化した。これらの結果、売上高営業利益率は2.6%から2.1%に0.5%ポイント低下し、営業利益は前期比19.4%減の757百万円にとどまった。
営業外収支では受取補償金191百万円が営業外収入に計上された。この受取保証金は、普通賃借契約の大型店舗が、家主側の都合(ビルの建替え)によって閉店を余儀なくされたことに対するものだ。この結果経常利益は944百万円(前期比1.6%増)となり、5期連続での経常増益を確保した。
特別損益段階では、業態変更に伴う資産の除却損113百万円や店舗撤退損失161百万円などで特別損失が膨らみ、特別損益の純額は323百万円の損失となった。法人税等の負担を控除後の当期純利益は244百万円(前期比28.3%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>
1. 2016年12月期決算の概要
ダイナック<2675>の2016年12月期決算は、売上高36,007百万円(前期比0.4%減)、営業利益757百万円(同19.4%減)、経常利益944百万円(同1.6%増)、当期純利益244百万円(同28.3%減)で着地した。厳しい事業環境のなか、売上高は減収となったものの、経常利益は5期連続の増益を確保した。
同社は2016年11月に通期業績見通しを下方修正したが、実績は利益はほぼその線で着地したものの、売上高は修正予想に対しても193百万円の未達となった。
売上高の未達に対して費用面では、食材費等についての原価管理や従業員のシフト管理の徹底等によって、売上高売上総利益率は前期の13.0%から13.4%に0.4%ポイント改善した。しかし販管費は業態変更に伴う一時的な費用増加に加え、外形標準課税の税率変更による費用増や店舗管理システム変更に伴う費用増加などがあり、売上高販管費率は前期の10.4%から11.3%に0.9%悪化した。これらの結果、売上高営業利益率は2.6%から2.1%に0.5%ポイント低下し、営業利益は前期比19.4%減の757百万円にとどまった。
営業外収支では受取補償金191百万円が営業外収入に計上された。この受取保証金は、普通賃借契約の大型店舗が、家主側の都合(ビルの建替え)によって閉店を余儀なくされたことに対するものだ。この結果経常利益は944百万円(前期比1.6%増)となり、5期連続での経常増益を確保した。
特別損益段階では、業態変更に伴う資産の除却損113百万円や店舗撤退損失161百万円などで特別損失が膨らみ、特別損益の純額は323百万円の損失となった。法人税等の負担を控除後の当期純利益は244百万円(前期比28.3%減)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>