サイオス Research Memo(1):Fintech、AI、クラウドコンピューティング分野に注力し更なる成長へ
[17/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
サイオステクノロジー<3744>は、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェア(OSS)の開発と利用を軸に、OS、サーバー、Webアプリケーション、クラウドコンピューティングに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っている。直近では機械学習等の先進的な技術を取り入れた自社製品の開発に注力している。主力製品はシステム障害時のシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」や、MFP(複合機)向け管理ソフトなど。OSSの技術サポート体制では国内トップクラス。2015年4月に(株)キーポート・ソリューションズ(以下、KPS)、10月にProfit Cube(株)(以下、PCI)と、金融業界向けのシステム開発会社を相次いで子会社化し、事業領域を拡大中。2017年7月には持株会社体制に移行し、社名をサイオス(株)に変更する。
1. 2016年12月期は大幅増収増益に
2016年12月期の連結業績は、売上高で前期比29.0%増の12,080百万円と初めて100億円の大台を突破したほか、営業利益も474百万円(前期は111百万円の損失)と大幅増益になるなど好調な決算となった。企業のIT投資拡大を背景に、主力製品である「LifeKeeper」やOSS関連商品・サービス、MFP向けソフトウェアなどの売上高が順調に伸びたことに加えて、新規連結対象として加わったKPS及びPCIの業績が上乗せ要因となった。
2. 2017年12月期の見通し
2017年12月期の連結業績は、売上高で前期比4.3%増の12,600百万円、営業利益で同5.4%増の500百万円と増収増益が続く見通し。マイナス金利導入の影響で、地方金融機関の情報化投資が一時的に冷え込んでいる影響で、上半期は厳しい状況が予想されるが、下半期以降増益基調に転じると見込まれる。「LifeKeeper」やMFP向けソフトウェアなど主力製品が順調に伸びているほか、KPSやPCIも通期で増収増益となる。また、2017年2月にリリースした新サービス「SIOS Coati」も注目される。クラウド環境下における運用監視及び障害検知・自動復旧ツールで、従来は運用監視や復旧などの作業を人手で行っていたものを自動化するサービスとなる。まずはAWS EC2※上のアプリケーションを対象としたサービスから開始し、EC事業者やゲーム運営会社などの顧客開拓を進めていく。
※米Amazon社が提供するAWSの1つで、仮想化環境によるパブリッククラウドサービスのこと
3. 中期経営計画
中期3ヶ年計画で、2019年12月期に売上高160億円(2016年12月期比32.4%増)、EBITDA(償却前営業利益)で10億円(同53.0%増)を目標として掲げた。Fintechを含む新たな領域での新規事業創出、継続的な研究開発投資、コアビジネスの競争力強化を基本方針として、2017年7月からの持株会社体制で取り組みを加速化していく。なお、M&Aについても積極的に検討していく方針だ。
■Key Points
・2016年12月期は大幅増収増益で過去最高業績を更新
・2017年12月期は上半期に厳しい状況が見込まれるが、通期では増収増益が続く見通し
・2019年12月期に売上高160億円、EBITDA10億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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サイオステクノロジー<3744>は、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェア(OSS)の開発と利用を軸に、OS、サーバー、Webアプリケーション、クラウドコンピューティングに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っている。直近では機械学習等の先進的な技術を取り入れた自社製品の開発に注力している。主力製品はシステム障害時のシステムダウンを回避するソフトウェア「LifeKeeper」や、MFP(複合機)向け管理ソフトなど。OSSの技術サポート体制では国内トップクラス。2015年4月に(株)キーポート・ソリューションズ(以下、KPS)、10月にProfit Cube(株)(以下、PCI)と、金融業界向けのシステム開発会社を相次いで子会社化し、事業領域を拡大中。2017年7月には持株会社体制に移行し、社名をサイオス(株)に変更する。
1. 2016年12月期は大幅増収増益に
2016年12月期の連結業績は、売上高で前期比29.0%増の12,080百万円と初めて100億円の大台を突破したほか、営業利益も474百万円(前期は111百万円の損失)と大幅増益になるなど好調な決算となった。企業のIT投資拡大を背景に、主力製品である「LifeKeeper」やOSS関連商品・サービス、MFP向けソフトウェアなどの売上高が順調に伸びたことに加えて、新規連結対象として加わったKPS及びPCIの業績が上乗せ要因となった。
2. 2017年12月期の見通し
2017年12月期の連結業績は、売上高で前期比4.3%増の12,600百万円、営業利益で同5.4%増の500百万円と増収増益が続く見通し。マイナス金利導入の影響で、地方金融機関の情報化投資が一時的に冷え込んでいる影響で、上半期は厳しい状況が予想されるが、下半期以降増益基調に転じると見込まれる。「LifeKeeper」やMFP向けソフトウェアなど主力製品が順調に伸びているほか、KPSやPCIも通期で増収増益となる。また、2017年2月にリリースした新サービス「SIOS Coati」も注目される。クラウド環境下における運用監視及び障害検知・自動復旧ツールで、従来は運用監視や復旧などの作業を人手で行っていたものを自動化するサービスとなる。まずはAWS EC2※上のアプリケーションを対象としたサービスから開始し、EC事業者やゲーム運営会社などの顧客開拓を進めていく。
※米Amazon社が提供するAWSの1つで、仮想化環境によるパブリッククラウドサービスのこと
3. 中期経営計画
中期3ヶ年計画で、2019年12月期に売上高160億円(2016年12月期比32.4%増)、EBITDA(償却前営業利益)で10億円(同53.0%増)を目標として掲げた。Fintechを含む新たな領域での新規事業創出、継続的な研究開発投資、コアビジネスの競争力強化を基本方針として、2017年7月からの持株会社体制で取り組みを加速化していく。なお、M&Aについても積極的に検討していく方針だ。
■Key Points
・2016年12月期は大幅増収増益で過去最高業績を更新
・2017年12月期は上半期に厳しい状況が見込まれるが、通期では増収増益が続く見通し
・2019年12月期に売上高160億円、EBITDA10億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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