コスモ・バイオ Research Memo(6):2016年12月期は円高メリットなどで大幅営業増益
[17/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2016年12月期連結業績概要
2月14日に発表したコスモ・バイオ<3386>の2016年12月期の連結業績は、売上高が前期比1.0%増の7,427百万円、営業利益が同2.6倍の514百万円、経常利益が同29.5%増の483百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.4%増の254百万円だった。
大手仕入先との契約終了が影響して売上高は微増にとどまったが、2015年の円安時に実施した価格是正効果、付加価値の高い製品・受託サービスの販売増、円高メリットによる売上総利益率の上昇、販管費の抑制などが寄与して計画超の大幅営業増益だった。
製品分類別売上高は、研究用試薬が同1.8%増の5,309百万円(売上構成比71.5%)、機器が同1.5%減の1,971百万円(同26.5%)、臨床検査薬が同6.2%増の146百万円(同2.0%)だった。
売上総利益は前期比16.4%増加し、売上総利益率は37.3%で同4.9ポイント上昇した。販管費は同3.5%増にとどまったが、販管費率は30.4%で同0.8ポイント上昇した。営業外では為替差損益が悪化(2015年12月期差益145百万円、2016年12月期差損46百万円)した。
売上高営業利益率は6.9%で前期比4.2ポイント上昇、売上高経常利益率は6.5%で同1.4ポイント上昇、ROE(自己資本当期純利益率)は4.2%で同0.4ポイント上昇した。自己資本比率は77.3%で同0.9ポイント上昇した。
なお、2016年12月期の重点取り組み目標としていた「市場低迷・円安環境での収益伸長」及び「グループ間での連携強化」については、営業活動の強化でユーザー訪問数が前期比約50%アップ、利益性を重視した仕入れ・販売で利益率の高い受託系サービス売上の目標達成、輸出売上の拡大で2ケタ増、取扱製品の整理のため機器・消耗材関連製品の一部を連結子会社のビーエム機器に移管、管理系業務の見直しとしてビーエム機器の管理業務の一部を受託、業務効率化を図るため2016年10月から新基幹システムを稼働、ビーエム機器と基幹システムを統合するなど、一定の成果を挙げた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
<TN>
1. 2016年12月期連結業績概要
2月14日に発表したコスモ・バイオ<3386>の2016年12月期の連結業績は、売上高が前期比1.0%増の7,427百万円、営業利益が同2.6倍の514百万円、経常利益が同29.5%増の483百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.4%増の254百万円だった。
大手仕入先との契約終了が影響して売上高は微増にとどまったが、2015年の円安時に実施した価格是正効果、付加価値の高い製品・受託サービスの販売増、円高メリットによる売上総利益率の上昇、販管費の抑制などが寄与して計画超の大幅営業増益だった。
製品分類別売上高は、研究用試薬が同1.8%増の5,309百万円(売上構成比71.5%)、機器が同1.5%減の1,971百万円(同26.5%)、臨床検査薬が同6.2%増の146百万円(同2.0%)だった。
売上総利益は前期比16.4%増加し、売上総利益率は37.3%で同4.9ポイント上昇した。販管費は同3.5%増にとどまったが、販管費率は30.4%で同0.8ポイント上昇した。営業外では為替差損益が悪化(2015年12月期差益145百万円、2016年12月期差損46百万円)した。
売上高営業利益率は6.9%で前期比4.2ポイント上昇、売上高経常利益率は6.5%で同1.4ポイント上昇、ROE(自己資本当期純利益率)は4.2%で同0.4ポイント上昇した。自己資本比率は77.3%で同0.9ポイント上昇した。
なお、2016年12月期の重点取り組み目標としていた「市場低迷・円安環境での収益伸長」及び「グループ間での連携強化」については、営業活動の強化でユーザー訪問数が前期比約50%アップ、利益性を重視した仕入れ・販売で利益率の高い受託系サービス売上の目標達成、輸出売上の拡大で2ケタ増、取扱製品の整理のため機器・消耗材関連製品の一部を連結子会社のビーエム機器に移管、管理系業務の見直しとしてビーエム機器の管理業務の一部を受託、業務効率化を図るため2016年10月から新基幹システムを稼働、ビーエム機器と基幹システムを統合するなど、一定の成果を挙げた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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