デュアルタップ Research Memo(1):XEBECシリーズに強み。シンガポール大手不動産と業務提携
[17/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
デュアルタップ<3469>は、2006年に創業者の現代表取締役社長臼井貴弘(うすいたかひろ)氏が設立した資産運用型マンションのデベロッパーである。ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・開発・販売事業を展開し順調に成長を遂げ、2016年7月にスピード上場(東証JASDAQスタンダード)を果たした。現在は、賃貸管理・仲介、収益不動産所有、海外不動産など周辺事業を幅広く展開している。
1. 事業内容と強み
主力は不動産販売事業であり、全社売上高の8割以上を稼ぐ。自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズの最大の特長は、東京23区に限定され、供給物件の50%以上が駅から徒歩5分以内という立地である。そのため賃貸需要が安定し、高い資産価値を維持できる。また、洗練された高級感のあるデザインと実用性のある設備により質の高いブランド体験を提供している点も人気の理由だ。不動産賃貸管理・仲介事業は、自社販売物件を中心に、(1)オーナーから物件を借り上げ居住者に賃貸する(サブリース)、(2)家賃集金や入退去の契約業務を代行する管理業務受託の2つの形態により、物件オーナーの資産運用をサポートしている。管理物件の入居率は2016年12月末に97.7%と業界平均92.8%に大きく水をあける。XEBEC(ジーベック)の強みが、入居率の高さに反映された形だ。
2. 直近の業績と通期の見通し
2017年6月期第2四半期の連結業績は、売上高で4,749百万円、営業利益で121百万円と計画どおりの業績となった。増収は、自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズを中心に、第2四半期で159戸(前期第2四半期は99戸)と販売戸数を伸ばしたことが主な要因である。投資法人(リート)への売却にも進出し増収を後押しした一方、利益面では大口取引により全体の収益性が低下した。2017年6月期通期の連結業績は、売上高で前期比35.3%増の9,468百万円、営業利益で同7.1%増の440百万円と増収増益の期初見通しを据え置いた。下期計画の中には、開発の工夫により原価率を抑えた販売物件が控えており、下期に向けた準備が順調であることが窺える。
3. 海外成長戦略
同社は、2015年からマレーシアのジョホール州を中心にレジデンス・商業施設・複合施設などの管理事業を行ってきた。2016年には、国内投資家に対してタイ及びイギリスなどの収益不動産の紹介を開始した。タイの物件は、リゾート立地の新築サービスアパートメント、イギリスの物件はリヴァプールのレジデンスであり、いずれも国内不動産よりも高い利回りが魅力の商品だ。2017年2月にシンガポールを拠点として各国に広くネットワークを有する「Dennis Wee Realty Pte Ltd(Dennis Wee Group、以下DWG)と業務提携契約を締結した。同社が日本国内で開発・供給する不動産の情報をDWGに優先的に提供し、DWGは海外投資家へ国内不動産を紹介する一方、同社はDWGから海外不動産の情報を得て、国内投資家へ紹介する。
■Key Points
・都心駅近のXEBEC(ジーベック)シリーズのブランド力が強み
・2017年6月通期予想は期初の増収増益計画を据え置き
・海外の収益不動産販売を拡大、シンガポール大手不動産と業務提携
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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デュアルタップ<3469>は、2006年に創業者の現代表取締役社長臼井貴弘(うすいたかひろ)氏が設立した資産運用型マンションのデベロッパーである。ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・開発・販売事業を展開し順調に成長を遂げ、2016年7月にスピード上場(東証JASDAQスタンダード)を果たした。現在は、賃貸管理・仲介、収益不動産所有、海外不動産など周辺事業を幅広く展開している。
1. 事業内容と強み
主力は不動産販売事業であり、全社売上高の8割以上を稼ぐ。自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズの最大の特長は、東京23区に限定され、供給物件の50%以上が駅から徒歩5分以内という立地である。そのため賃貸需要が安定し、高い資産価値を維持できる。また、洗練された高級感のあるデザインと実用性のある設備により質の高いブランド体験を提供している点も人気の理由だ。不動産賃貸管理・仲介事業は、自社販売物件を中心に、(1)オーナーから物件を借り上げ居住者に賃貸する(サブリース)、(2)家賃集金や入退去の契約業務を代行する管理業務受託の2つの形態により、物件オーナーの資産運用をサポートしている。管理物件の入居率は2016年12月末に97.7%と業界平均92.8%に大きく水をあける。XEBEC(ジーベック)の強みが、入居率の高さに反映された形だ。
2. 直近の業績と通期の見通し
2017年6月期第2四半期の連結業績は、売上高で4,749百万円、営業利益で121百万円と計画どおりの業績となった。増収は、自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)」シリーズを中心に、第2四半期で159戸(前期第2四半期は99戸)と販売戸数を伸ばしたことが主な要因である。投資法人(リート)への売却にも進出し増収を後押しした一方、利益面では大口取引により全体の収益性が低下した。2017年6月期通期の連結業績は、売上高で前期比35.3%増の9,468百万円、営業利益で同7.1%増の440百万円と増収増益の期初見通しを据え置いた。下期計画の中には、開発の工夫により原価率を抑えた販売物件が控えており、下期に向けた準備が順調であることが窺える。
3. 海外成長戦略
同社は、2015年からマレーシアのジョホール州を中心にレジデンス・商業施設・複合施設などの管理事業を行ってきた。2016年には、国内投資家に対してタイ及びイギリスなどの収益不動産の紹介を開始した。タイの物件は、リゾート立地の新築サービスアパートメント、イギリスの物件はリヴァプールのレジデンスであり、いずれも国内不動産よりも高い利回りが魅力の商品だ。2017年2月にシンガポールを拠点として各国に広くネットワークを有する「Dennis Wee Realty Pte Ltd(Dennis Wee Group、以下DWG)と業務提携契約を締結した。同社が日本国内で開発・供給する不動産の情報をDWGに優先的に提供し、DWGは海外投資家へ国内不動産を紹介する一方、同社はDWGから海外不動産の情報を得て、国内投資家へ紹介する。
■Key Points
・都心駅近のXEBEC(ジーベック)シリーズのブランド力が強み
・2017年6月通期予想は期初の増収増益計画を据え置き
・海外の収益不動産販売を拡大、シンガポール大手不動産と業務提携
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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