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ピクスタ Research Memo(5):2016年12月期は前期比増収増益で、予想に対しても超過達成で着地

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2016年12月期決算の概要
ピクスタ<3416>の2016年12月期決算は、売上高1,758百万円(前期比26.7%増)、営業利益155百万円(同12.4%増)、経常利益155百万円(同29.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(同9.7%減)で着地した。(同社は2016年12月期から連結決算期に移行したため、前期比伸び率は参考値)

同社は2016年8月に100%子会社スナップマート(株)を設立し子会社化したことに伴い、連結決算に移行した。また、本社移転費用として特別損失を計上することとなり、2016年12月期の業績見通しを下方修正した。その修正予想との比較では、売上高及び各利益項目は超過達成となった。

同社はサービスメニューの拡充を行っているが、現時点では主力のPIXTA事業が圧倒的に収益の中核を占めているとみられる。同社は第1四半期にマーケットプレイス『PIXTA』のサイトリニューアルを行い、SEO対策強化や検索機能の改善などに取り組むとともに、素材の充実を図った。こうした施策がPIXTA事業の各種KPI(重要経営評価指標)を押し上げ、売上高の増数へとつながった。(KPIの詳細は後述)

これに対して原価面では、最大費目の仕入原価(素材提供者への支払いコミッション)の対売上高比率が、定額制販売の増加で低下基調をたどっている。この結果、2016年12月期の売上高売上総利益率は57.9%と前期の56.2%から改善した。しかし販管費において業容拡大に伴って人件費や採用コストが増加したほか、第4四半期には本社移転の費用も加わり、通期の売上高販管費率は49.1%と前期の46.3%から上昇した。その結果、売上高営業利益率は、8.8%と前期の10.0%から低下した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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