【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:徹底した効率的なオペレーションを追求し続ける吉野家HD
[17/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年4月21日8時に執筆
日本人なら誰しもが1度は食したことがあるであろう牛丼。和風ファストフードの代名詞とも言える牛丼ですが、国内市場を見てみると大手チェーンがしのぎを削る状況が続いています。
本日は、牛丼の名付け親ともされる吉野家HD<9861>を深掘り特集していきたいと思います。
■吉野家HD<9861>の会社情報
▽吉野家HD<9861>とは?
吉野家HD<9861>は、松田栄吉氏が1899年(明治32年)日本橋で創業。牛丼屋の老舗として、創業以来伝統の味と徹底した効率的なオペレーションで日本全国にチェーンを展開してきました。
吉野家以外にも、はなまるうどんや京樽、ステーキのどんなどを運営し、海外にも展開中。長らく牛丼チェーン首位の座を守ってきましたが、近年、すき家を運営するゼンショーHD<7550>にその座を奪われ、現在は国内2位の座に甘んじています。
吉野家HD<9861>の特徴は、徹底した効率的なオペレーションにあります。創業者であり父である栄吉氏の後を継いだ松田瑞穂社長が、無駄のないオペレーションを実現するために従業員の教育を徹底。牛肉の加工から店内での接客に至るまで、客席の回転数向上と品質の安定化を目指し心血を注いで成長させてきました。
また、メニューに至っても「あった方が良い程度のものは、ない方が良い」という徹底した効率化により、牛丼単品で勝負してきたという実績が有名です。
近年は、低価格なサイドメニューの充実も図り『吉呑み』という新たなニーズの発掘などにも積極的に取り組んでいます。
▽吉野家HD<9861>の企業情報
市場:東証1部
貸借:貸借銘柄
業種:小売業
連結事業:吉野家51、はなまる12、アークミール13、京樽13、海外9、他2
本社所在地:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町36-2 リバーゲート
上場年月日:1990年1月31日
■吉野家HD<9861>の株主配当と株主優待情報
決算:2月末日
権利確定月:2月末日、8月末日
単元株数:100株
対象株主:毎年2月末日、8月末日(中間決算)現在の株主名簿に記載された、株式1単元(100株)以上を保有する株主が対象。
優待内容:吉野家、はなまるうどん、京樽などで利用可能な3,000円分のサービス券を発行し、各株主に送付。
所有株式数 優待内容
100株 サービス券10枚(3,000円分)
1,000株 サービス券20枚(6,000円分)
2,000株 サービス券40枚(12,000円分)
配当金:10円(100株で1,000円)
※18年2月期予想
■吉野家HD<9861>の株価分析
吉野家HD<9861>の現在株価は、1,786円(2017年4月20日終値)となっています。
▽日足で考える吉野家HD<9861>の短期売買シナリオ
日足チャートを見ると、持ち合い状態にあった株価は2017年4月12日に上方向にブレイク。2017年4月11日に、18年2月期の連結純利益が前期比68%増の21億円だと発表したことが材料視された格好です。
18年2月期は国内外を合わせ、店舗純増数が前期以上になることに加え、牛肉の価格下落も追い風。人気の限定商品の投入頻度も1.5ヶ月に1度のペースに加速させることで増益を確保していく見込みです。
こうした材料からも今後の株価は堅調に推移すると見られ、一見、明確なロスカット基準を設けた上での追撃買いもありかもしれないと考えたいところですが、短期的なスタンスでは値幅も然程取れないことが予想されますので、短期的なトレードには向いていない銘柄だと言えるかもしれません。
短期売買エントリーポイント:短期的なトレードには不向きと判断。
▽週足で考える吉野家HD<9861>の中長期売買シナリオ
週足チャートを見てみると、
・2016年6月20日の週の安値1,300円
・2017年4月3日の週の安値1,558円
を結んだラインが下値支持線となっており、堅調な上昇基調を保っている状況。持ち合い状態を上方向にブレイクしたことでここ2週間は陽線となっています。
店舗へのロボットの導入や職務限定正社員制度の開始で労働環境の改善も積極的に推進していく事で、外食産業に共通する採用難と人件費の誇張を抑えていく目算です。
加えて、何と言っても株主優待制度の魅力は大きく、今後も株価は上下しながらも上昇基調を継続していくものと思われます。
中長期的な投資を考える場合には、出来るだけ押した所を拾っていくスタンスで望みたい所。下値支持線付近まで下がってきた所を拾っていきたい銘柄ですね。
中長期売買エントリーポイント:下値支持線近辺でのエントリー
■吉野家HD<9861>のネットネット指数
割安な銘柄を探し出す指数として使わるれこともあるネットネット指数。
吉野家HD<9861>のネットネット指数は、
-4.71(2017年4月20日終値で計算)
となっています。
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。
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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏
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※2017年4月21日8時に執筆
日本人なら誰しもが1度は食したことがあるであろう牛丼。和風ファストフードの代名詞とも言える牛丼ですが、国内市場を見てみると大手チェーンがしのぎを削る状況が続いています。
本日は、牛丼の名付け親ともされる吉野家HD<9861>を深掘り特集していきたいと思います。
■吉野家HD<9861>の会社情報
▽吉野家HD<9861>とは?
吉野家HD<9861>は、松田栄吉氏が1899年(明治32年)日本橋で創業。牛丼屋の老舗として、創業以来伝統の味と徹底した効率的なオペレーションで日本全国にチェーンを展開してきました。
吉野家以外にも、はなまるうどんや京樽、ステーキのどんなどを運営し、海外にも展開中。長らく牛丼チェーン首位の座を守ってきましたが、近年、すき家を運営するゼンショーHD<7550>にその座を奪われ、現在は国内2位の座に甘んじています。
吉野家HD<9861>の特徴は、徹底した効率的なオペレーションにあります。創業者であり父である栄吉氏の後を継いだ松田瑞穂社長が、無駄のないオペレーションを実現するために従業員の教育を徹底。牛肉の加工から店内での接客に至るまで、客席の回転数向上と品質の安定化を目指し心血を注いで成長させてきました。
また、メニューに至っても「あった方が良い程度のものは、ない方が良い」という徹底した効率化により、牛丼単品で勝負してきたという実績が有名です。
近年は、低価格なサイドメニューの充実も図り『吉呑み』という新たなニーズの発掘などにも積極的に取り組んでいます。
▽吉野家HD<9861>の企業情報
市場:東証1部
貸借:貸借銘柄
業種:小売業
連結事業:吉野家51、はなまる12、アークミール13、京樽13、海外9、他2
本社所在地:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町36-2 リバーゲート
上場年月日:1990年1月31日
■吉野家HD<9861>の株主配当と株主優待情報
決算:2月末日
権利確定月:2月末日、8月末日
単元株数:100株
対象株主:毎年2月末日、8月末日(中間決算)現在の株主名簿に記載された、株式1単元(100株)以上を保有する株主が対象。
優待内容:吉野家、はなまるうどん、京樽などで利用可能な3,000円分のサービス券を発行し、各株主に送付。
所有株式数 優待内容
100株 サービス券10枚(3,000円分)
1,000株 サービス券20枚(6,000円分)
2,000株 サービス券40枚(12,000円分)
配当金:10円(100株で1,000円)
※18年2月期予想
■吉野家HD<9861>の株価分析
吉野家HD<9861>の現在株価は、1,786円(2017年4月20日終値)となっています。
▽日足で考える吉野家HD<9861>の短期売買シナリオ
日足チャートを見ると、持ち合い状態にあった株価は2017年4月12日に上方向にブレイク。2017年4月11日に、18年2月期の連結純利益が前期比68%増の21億円だと発表したことが材料視された格好です。
18年2月期は国内外を合わせ、店舗純増数が前期以上になることに加え、牛肉の価格下落も追い風。人気の限定商品の投入頻度も1.5ヶ月に1度のペースに加速させることで増益を確保していく見込みです。
こうした材料からも今後の株価は堅調に推移すると見られ、一見、明確なロスカット基準を設けた上での追撃買いもありかもしれないと考えたいところですが、短期的なスタンスでは値幅も然程取れないことが予想されますので、短期的なトレードには向いていない銘柄だと言えるかもしれません。
短期売買エントリーポイント:短期的なトレードには不向きと判断。
▽週足で考える吉野家HD<9861>の中長期売買シナリオ
週足チャートを見てみると、
・2016年6月20日の週の安値1,300円
・2017年4月3日の週の安値1,558円
を結んだラインが下値支持線となっており、堅調な上昇基調を保っている状況。持ち合い状態を上方向にブレイクしたことでここ2週間は陽線となっています。
店舗へのロボットの導入や職務限定正社員制度の開始で労働環境の改善も積極的に推進していく事で、外食産業に共通する採用難と人件費の誇張を抑えていく目算です。
加えて、何と言っても株主優待制度の魅力は大きく、今後も株価は上下しながらも上昇基調を継続していくものと思われます。
中長期的な投資を考える場合には、出来るだけ押した所を拾っていくスタンスで望みたい所。下値支持線付近まで下がってきた所を拾っていきたい銘柄ですね。
中長期売買エントリーポイント:下値支持線近辺でのエントリー
■吉野家HD<9861>のネットネット指数
割安な銘柄を探し出す指数として使わるれこともあるネットネット指数。
吉野家HD<9861>のネットネット指数は、
-4.71(2017年4月20日終値で計算)
となっています。
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。
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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏
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