アライドアーキ Research Memo(7):クロスセルの推進とSNS広告の拡大により大幅な増収を実現
[17/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
2. 2016年12月期決算の概要
アライドアーキテクツ<6081>の2016年12月期の業績は、売上高が前期比132.4%増の6,004百万円、営業利益が294百万円(前期は345百万円の損失)、経常利益が273百万円(同365百万円の損失)、当期純利益が236百万円(同418百万円の損失)と大幅な増収となり、Facebookのポリシー変更の影響や先行費用等により営業損失に陥った前期からのV字回復を実現した。また、上方修正後の業績予想に対してもさらに上回る着地となっている。
国内の既存事業がサービス間のクロスセルの推進等により好調に推移したことに加え、海外でのSNS広告市場の拡大を背景として海外子会社が大きく伸びている。また、海外子会社による「ReFUEL4」も、まだ小規模ながら順調に立ち上がってきた。一方、利益面ではSNS広告サービスが拡大したことにより売上総利益率は低下したものの、増収効果や生産性の向上により大幅な損益改善を図った。
財政状態については、総資産が3,315百万円(前期末比116.1%増)に大きく拡大した。これは、売上高の増加に伴う「受取手形及び売掛金」の拡大に加えて、長期借入金による関係会社株式やM&Aを目的とした「投資有価証券」の取得※並びに「現金及び預金」の増加によるものである。一方、自己資本は内部留保の積み増しにより1,347百万円(前期末比22.7%増)にとどまったことから、自己資本比率は40.7%(前期末は71.6%)に低下した。
※ケーキ総合宅配サイト「Cake. jp」を運営する(株)FLASHPARKの持分法適用関連会社化(190百万円の出資)のほか、料理写真共有アプリ「SnapDish」を運営するヴァズ(株)、及び若年層向けマーケティング支援を行う(株)VAZへの出資などが含まれる。
会社別の業績は以下のとおりである。
同社単体の業績は、売上高が前期比43.7%増の2,859百万円、営業利益が273百万円(前期は154百万円の損失)であった。「モニプラ」を軸としたSNS関連サービスが、サービス間のクロスセルにより好調に推移したことに加え、SNS広告も順調に拡大した。利益面でも、利益率の高い自社サービスの拡販や生産性の改善により大幅な増益を実現した。なお、SNS関連サービスとSNS広告サービスの売上高はおおむね6:4の比率となっているもようである。
海外子会社のReFUEL4の業績は、売上高が前期比400.5%増の3,183百万円、営業利益が30百万円(前期は191百万円の損失)と大幅な増収により黒字転換を実現した。SNS広告制作プラットフォーム「ReFUEL4」が、まだ小規模ながらグローバルクライアントとの取引を中心に順調に立ち上がってきたことに加えて、海外でのSNS広告市場の拡大を背景としてSNS広告が大きく伸びた。一方、利益面では開発費等の先行費用が拡大したものの、「ReFUEL4」が損益分岐点を超えたことで黒字化を実現した。ただ、依然として営業利益率の水準が低いのは、広告原価のかかるSNS広告の伸び率が大きかったことが要因である。SNS広告は子会社売上高の90%超を占めていると推定され、想定を上回るペースで急激に拡大しているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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2. 2016年12月期決算の概要
アライドアーキテクツ<6081>の2016年12月期の業績は、売上高が前期比132.4%増の6,004百万円、営業利益が294百万円(前期は345百万円の損失)、経常利益が273百万円(同365百万円の損失)、当期純利益が236百万円(同418百万円の損失)と大幅な増収となり、Facebookのポリシー変更の影響や先行費用等により営業損失に陥った前期からのV字回復を実現した。また、上方修正後の業績予想に対してもさらに上回る着地となっている。
国内の既存事業がサービス間のクロスセルの推進等により好調に推移したことに加え、海外でのSNS広告市場の拡大を背景として海外子会社が大きく伸びている。また、海外子会社による「ReFUEL4」も、まだ小規模ながら順調に立ち上がってきた。一方、利益面ではSNS広告サービスが拡大したことにより売上総利益率は低下したものの、増収効果や生産性の向上により大幅な損益改善を図った。
財政状態については、総資産が3,315百万円(前期末比116.1%増)に大きく拡大した。これは、売上高の増加に伴う「受取手形及び売掛金」の拡大に加えて、長期借入金による関係会社株式やM&Aを目的とした「投資有価証券」の取得※並びに「現金及び預金」の増加によるものである。一方、自己資本は内部留保の積み増しにより1,347百万円(前期末比22.7%増)にとどまったことから、自己資本比率は40.7%(前期末は71.6%)に低下した。
※ケーキ総合宅配サイト「Cake. jp」を運営する(株)FLASHPARKの持分法適用関連会社化(190百万円の出資)のほか、料理写真共有アプリ「SnapDish」を運営するヴァズ(株)、及び若年層向けマーケティング支援を行う(株)VAZへの出資などが含まれる。
会社別の業績は以下のとおりである。
同社単体の業績は、売上高が前期比43.7%増の2,859百万円、営業利益が273百万円(前期は154百万円の損失)であった。「モニプラ」を軸としたSNS関連サービスが、サービス間のクロスセルにより好調に推移したことに加え、SNS広告も順調に拡大した。利益面でも、利益率の高い自社サービスの拡販や生産性の改善により大幅な増益を実現した。なお、SNS関連サービスとSNS広告サービスの売上高はおおむね6:4の比率となっているもようである。
海外子会社のReFUEL4の業績は、売上高が前期比400.5%増の3,183百万円、営業利益が30百万円(前期は191百万円の損失)と大幅な増収により黒字転換を実現した。SNS広告制作プラットフォーム「ReFUEL4」が、まだ小規模ながらグローバルクライアントとの取引を中心に順調に立ち上がってきたことに加えて、海外でのSNS広告市場の拡大を背景としてSNS広告が大きく伸びた。一方、利益面では開発費等の先行費用が拡大したものの、「ReFUEL4」が損益分岐点を超えたことで黒字化を実現した。ただ、依然として営業利益率の水準が低いのは、広告原価のかかるSNS広告の伸び率が大きかったことが要因である。SNS広告は子会社売上高の90%超を占めていると推定され、想定を上回るペースで急激に拡大しているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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