【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:健康志向を追い風に業績を伸ばすピエトロを深掘り特集
[17/04/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年4月26日8時に執筆
都内ではサラダ専門店が増加しつつあります。野菜をたっぷりと摂れるサラダは非常に人気で、美容や健康に気を使う女性客を中心に非常な賑わいだそうです。
健康志向の高まりは今後も続くと見られ、レシピサイトを中心にサラダのレシピも数多く投稿されています。自宅でサラダを楽しむ際には手作りのドレッシングも良いですが、手軽に美味しく…となると、どうしても市販のドレッシングに手が伸びてしまいますよね。
本日は、ドレッシングの製造販売を手がけるピエトロ<2818>を深掘り特集していきたいと思います。
■ピエトロ<2818>の会社情報
▽ピエトロ<2818>とは?
ドレッシングの製造販売を手がけるピエトロ<2818>は、1980年にパスタレストランとして福岡で創業。翌81年からドレッシングの販売に乗り出しました。
事業内容を見てみると、ドレッシングの製造販売事業、外食事業、通信販売事業の3事業を手掛けており、特に全行程を手作りで製造しているドレッシングでは根強いファンを獲得しています。強みであるドレッシングは、スーパーなどでの値引き販売には消極的で、試食販売などを通じてじっくりとピエトロ・ブランドを育てながら成長を続けている企業と言えるでしょう。
2007年には日清オイリオグループ<2602>との業務資本提携を結び、安定株主(2位)に鎮座。今後は外食事業で新業態店舗の他店舗展開を計画している様子です。主力のドレッシング事業は堅調な売上を保持しており、外食事業でもレストランの改装効果や新店効果などで業績は上向いています。
現在はドレッシングに次ぐ第2の柱とするべくパスタソース販売に力を入れており、第3の柱として冷凍食品の販路を高級スーパーなどに拡大中となります。
▽ピエトロ<2818>の企業情報
市場:東証一部
貸借:信用銘柄
業種:食料品
連結事業:食品73、レストラン25、他2
本社所在地:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3-4-5
上場年月日:2002年4月16日
■ピエトロ<2818>の株主配当と株主優待情報
決算:3月末日
権利確定月:3月末日
単元株数:100株
対象株主:毎年3月末日現在の株主名簿に記載された、株式1単元(100株)以上を保有する株主を対象に年1回実施。
優待内容:自社製品詰め合わせ(1,000円相当)を毎年6月中に発送。
所有株式数 優待内容
100株以上 1,000円相当の自社商品詰め合わせ
500株以上 2,000円相当の自社商品詰め合わせ
1,000株以上 3,000円相当の自社商品詰め合わせ
配当金:20円(100株で2,000円)
※18年3月期予想
■ピエトロ<2818>の株価分析
ピエトロ<2818>の現在株価は、1,602円(2017年4月25日終値)となっています。
▽日足で考えるピエトロ<2818>の短期売買シナリオ
日足チャートを見てみると、
・2017年3月21日の高値1,710円
・2017年3月27日の高値1,704円
を結んだラインを、上値抵抗線として考えることが出来ます。
また、
・2016年11月9日の安値1,520円
・2016年4月14日の安値1,584円
を結んだラインが、下値支持線として機能しています。
現状は下値支持線からの反発体制に突入したようなチャート形状にも見えますが、25日移動平均線、75日移動平均線は共に下向き傾向。現状ではトレンドが変わったとは判断が付き難く、短期的なトレードで値幅を取りに行く判断を下すのは難しい局面ではないでしょうか。
現時点では、材料が乏しく短期的なトレード対象としては非常に難しい銘柄だと判断します。
短期売買エントリーポイント:無し
▽週足で考えるピエトロ<2818>の中長期売買シナリオ
週足チャートを見てみると、
・2016年1月25日の週の高値2,455円
・2017年3月21日の週の高値1,710円
を結んだ上値抵抗線に沿って右肩下がりのチャート形状となっています。
下値支持線としては、
・2015年9月7日の週の安値1,256円
・2017年4月10日の週の安値1,584円
を結んだラインが機能しています。
株価は約1年4ヶ月間の長期調整局面にあり、上値抵抗線と下値支持線の中での持ち合い状態となっています。
2015年末からの急騰劇は、東証一部への指定替えに絡んだ思惑買いの印象も強く、今後ある程度インパクトの強い材料が無いと、急激な上昇は難しいと考えています。また、配当利回りも1%台と低くインカムゲイン狙いの投資対象としては不向き。
上記理由から、今後何らかの好材料が発表され、長期の上値抵抗線をブレイクしてきたタイミングでの追撃買い以外には、エントリーポイントは無いのかな、というのが正直な感想です。
中長期売買エントリーポイント:無し
■ピエトロ<2818>のネットネット指数
割安な銘柄を探し出す指数として使わるれこともあるネットネット指数。
ピエトロ<2818>のネットネット指数は、
-3.37(2017年4月25日終値で計算)
となっています。
当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。
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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏
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