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ソフトクリエH Research Memo(2):2018年3月期も前期に続いて創業来連続最高益更新を予想

注目トピックス 日本株
■当面の展望・課題

ソフトクリエイトホールディングス<3371>の2018年3月期業績見通しは、売上高が前年比10.8%増の15,208百万円、経常利益が同3.3%増の1,673百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.9%増の1,029百万円を想定。前期に続いて創業来連続最高益更新を予想している。年間配当金は2017年3月期に続いて20円とする方針。安定的に配当を出す状況に変わりはない。

2018年3月期は、引き続きインターネット広告の需要拡大、クラウドサービス市場の伸長、さらにはセキュリティーへの関心の高まりから、いずれの事業も上向く計画だ。広告宣伝費、人件費などコスト増を見込みながらも、売り上げ増でこれらを吸収する。

2018年3月期は、売上高に対して、利益の伸びが鈍るが、これは、製品機能を充実するための費用増加のほか、知名度向上を図るための広告宣伝費のアップ、さらに、積極的な人材採用による人件費の増加などのコスト増が利益を圧迫するため。ただ、これらコストの上昇は、スケールアップによって十分吸収できるレベルにあり、連続最高益更新を予想していることからも、懸念はないと言えよう。

当面、いかに売上高を伸ばすかが課題になってくるが、主力のECソリューション事業は、EC市場、ネット広告市場が今後も拡大するとみられ、ネット通販サイトの構築ビジネスや広告の増加が見込まれている。また、システムインテグレーション事業も、企業のクラウド投資やセキュリティーIT投資の活発化が期待されるなど、売上全体のスケールアップが期待できる状況だ。

セグメント別に詳しくみると、ECソリューション事業では、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売、カスタマイズ及びデータセンターでのホスティングサービスの提供に加えて、SEO対策、プロモーション等の付加価値サービスなど、トータル的なECソリューションを顧客に提供している。この分野は会社側でも戦略的な事業分野として位置付けており、引き続き“稼ぎ頭”としてけん引することになろう。事業拡大のためには人材が不可欠で、IT技術者のリクル?ティング、開発スキルの向上が今後の課題となろう。

システムインテグレーション事業は、同社グループが開発した3つのソフトウェアプロダクト(「X-point」「AgileWorks」、「L2Blocker」)の販売、ネットワーク構築を提供している。最近では、企業の相次ぐ情報漏えいの影響によりセキュリティ投資意欲の高まりから、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」のニーズが高まっている。これが先行き収益に貢献して行きそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)



<NB>

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