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エバラ食品工業 Research Memo(3):主力はやはり肉まわり調味料群だが鍋物調味料群が続く

注目トピックス 日本株
■会社概要と事業内容

2. 事業内容
エバラ食品工業<2819>のセグメントは主力の食品事業とその他事業の2つである。2017年3月期における食品事業の売上高構成比は87.4%の44,881百万円、その他事業は12.6%の6,483百万円となっている。家庭用商品の小分類の連結売上高に占める割合は、肉まわり調味料群34.0%、鍋物調味料群21.8%、野菜まわり調味料群8.5%、その他群6.0%と、家庭で消費される肉まわり調味料群が最も大きく、次に鍋物調味料群が続く。

(1) 食品事業
食品事業では、家庭用商品と業務用商品に分類される。

a) 家庭用商品
家庭用商品では、肉まわり調味料群、鍋物調味料群、野菜まわり調味料群、その他群がある。肉まわり調味料群では、「黄金の味」「焼肉のたれ」に代表される肉料理のための商品群で、市場シェアは焼肉のたれが48.9%と高い。鍋物調味料群は、「すき焼のたれ」「キムチ鍋の素」などの鍋料理のための商品群で、すき焼のたれは64.1%と高水準。野菜まわり調味料群では、「浅漬けの素」が代表的商品となっており、市場シェアは51.4%と消費者の支持が高いことが分かる。その他群では、「横浜舶来亭カレーフレーク」「プチッとうどんの素」などがある。

b) 業務用商品
業務用商品では、たれ・素・スープを中心とした幅広い品ぞろえを展開し、主に外食産業向けに販売される。「黄金の味」「焼肉のたれ」「やきとりのたれ」等の肉まわり調味料群、「がらスープ」、「ラーメンスープ」等のスープ群、「丼のたれ」、「浅漬けの素」、「マドラスカレー湿潤」等のその他群を同社が製造販売を行っている。海外売上高の大部分が業務用商品と見られる。業務用商品が連結売上高に占める割合は、17.1%と存在感を示す。

(2) その他事業
その他事業は、物流事業、広告宣伝事業、人材派遣事業から構成されており、もともとは、食品事業を支える事業を中心に伸びてきた。その中でも物流事業の売上高は5,083百万円で、連結売上高の9.9%を占めるまで拡大。現在の外販比率は6割を超え、物流の合理化・効率化を背景に売上高を伸ばしている様子がうかがえる。

(執筆:フィスコアナリスト)



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