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ネクステージ Research Memo(2):独自のビジネスモデルで急成長し、業界トップクラスの規模に

注目トピックス 日本株
■会社概要

1. 会社概要
ネクステージ<3186>は、愛知県名古屋市に本社を置く中古車販売の大手。北は北海道、 南は九州・熊本県までをカバーする広域で多店舗展開をする独自のビジネスモデルで急成長してきた。2016年11月期までの3年間で売上高が2.2倍、経常利益が2.0倍となった。2017年11月期の予想売上高は1,000億円と業界トップクラスになる。

2. 沿革
1998年に、現代表取締役社長の広田靖治(ひろたせいじ)氏が輸入車販売を目的に設立した。店舗展開は、本拠の愛知県を含む東海地域から、2008年に関西地方、2009年に九州沖縄地方、2010年に関東甲信越地方、2011年に北海道東北地方へと拡大した。2016年11月期末の店舗数は64店舗(関連会社の(株)フォルトゥナが運営する「マセラティ仙台」を含む)と過去3年間で1.7倍になった。

かつて中古車販売業者は、個人から買い取った中古車をほかの個人に販売する形態を取っていた。 現在は、オートオークション市場からの仕入れが一般的となっており、中古車の流通形態が変わった。オートオークションによる仕入れを前提にすれば、地域ごとに市場規模、ユーザーニーズ、競合状況、同社の強みを考慮した新規出店が可能になる。

3. 店舗戦略
同社の販売スタイルは、ローコスト・オペレーションによる低価格・高商品回転、専門店化、クロスセルの3本柱で構成されていた。店舗運営に関しては、顧客への訴求力が最も強い低販売価格を実現するため、高い商品回転率を重視している。中古車は時間の経過とともに鮮度が落ち価値が下がるが、同社では仕入れから販売までの時間を短縮することで、鮮度の良い商品を魅力的な価格で提供し、収益性を確保することができる。通常、仕入れから店頭に展示するまでのリードタイムは約1週間かかるが、同社は陸送を含むすべての作業工程において時間を削減し2日程度に短縮している。

以前は多店舗展開のため、中型店の出店を基本としていた。また、大半の顧客は、購入する車種もしくはカテゴリーを決めて来店するため、専門店展開を行っていた。比較的規模の大きな拠点では、カテゴリーごとに展示スペースをゾーン分けして複合店としていた。しかし、同業他社が、クロスセルなど同社と同様の販売スタイルを取るようになり、中型店の専門店化では他店に対して圧倒的に優位なポジションを作りにくくなった。また、小売重視の従来型店は車両販売価格に大きく依存する事業運営となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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