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【フィスコ個人投資家セミナー】「世界企業を目指す!」オロ川田社長(後半)

注目トピックス 日本株
本記事は、【フィスコ個人投資家セミナー】「世界企業を目指す!」オロ<3983>川田社長(前半)の続きです。


★フィスコリサーチアナリスト飯村真由の社長インタビュー★

◇飯村:上場の目的は与信と知名度を得るためとのことですが、 今年(2017年)3月というタイミングを選ばれた理由は何でしょうか?

◇川田: 競合企業には知名度があり、それに対抗して当社のシステムを購入いただくためには、こちらも知名度や信用力を得ていく必要があると考えたため、早期上場は成長のアクセルになると判断しました。

◇飯村:先日、立会外分売を実施された際、東証1部への市場替えを目指すというご説明があり、更なる与信を高めたいという思いかと存じます。マザーズに上場されて約半年が経ちましたが、変化を感じていらっしゃいますか?

◇川田:はい、明らかにこれまでとは異なる質のお問い合わせをいただくようになり、顧客企業の社内決裁のスムーズ度合いは変わってきているのではないかと感じます。

◇飯村:オロという社名の由来は何ですか?

◇川田:会社を創った大学時代、ドットコムのブームでした。共同設立者である専務の日野と当時話し合ったときに、3文字のドットコムが当時一番短い文字数だったので、3文字でやりたいと思いました。oroはスペイン語では「金」という意味もあり、金メダル・1等賞を目指す=世界を目指すという意味につながるということで、そのドメインを取得。オロという社名にしました。

◇飯村:ビジネスソリューション事業において、「ZAC」が顧客から喜ばれている点、選ばれている一番の理由は?

◇川田:競合他社の製品は、製造業や流通業、建設業など業歴が長い企業向けに作られているものが多いと言えます。我々は、広告業界やシステム開発業界など、近年インターネットの利用とともに一気に出てきているような業界を対象に必要とされている機能を詰め込んでいます。会社によっては、我々の機能の方がよりフィットします。また、クラウドで提供しているということが、全部ブラウザで使えるシステムになっているということも、若い経営者、これから伸びていく経営者の方々に選んでいただける機能を盛り込めていることにつながっていると考えております。

◇飯村:「ZAC」の導入にかかる費用は?

◇川田:初めて導入する際にまとまった費用が掛かりますが、会社の規模で費用は異なります。おおよその目安では、従業員1人当たり10万円程度の初期費用となります。

◇飯村:ターゲット企業4万5000社のうち何割の獲得が目標ですか?

◇川田:早く1割以上に引き上げたい(4500社以上を目指したい)です。現状は、顧客が統合業務システムというものを知らないとか、導入する価値を知らないという状況にあるので、啓蒙活動に時間を掛けています。中堅企業の経営者にも、当たり前のように統合業務システムを入れるんだという空気ができてくれば、一気に顧客獲得が進むと考えています。

◇飯村:顧客の獲得はどのようにされているのでしょうか?

◇川田:一番見込み顧客の流入が多いのは、Web経由のお問い合わせです。自分たちでもマーケティング支援の事業をやっているので、超一流の企業がやっているマーケティング手法を我々は得意としているので、Web経由のお問い合わせがほとんどです。一方で、認知度を上げていくためには、プッシュも押さえていかなければならないので、DMを送ったり、テレマーケティングもやったりしています。

◇飯村:「クラウド型統合業務システム領域においてNo.1を目指す」と掲げていらっしゃいますが、クラウド型に限定すれば既にNo.1なのではないのでしょうか?

◇川田:そう思っているのですが、正式なデータとして出ていないというのが現状です。ただ、ワールドワイドで見ると、Netsuit(ネットスイート)という米国で一番大きな会社があります。そういう意味ではNo.1というのは、まだまだかなぁと思っています。

◇飯村:導入企業400社超というのは、すべて日本企業ですか?

◇川田:はい。すべて日本の企業です。

◇飯村:それを今後は海外も狙っていくということですね?

◇川田:海外はもう少し時間が掛かりますが、やっていきます。

◇飯村:コミュニケーションデザイン事業において競合として意識されている企業はありますか?

◇川田:こちらの領域は、戦略立案から構築、運用までやっています。各領域でコンペティターは実はいます。戦略立案であれば、大手コンサルティングファームのデジタル部門や、大手広告代理店がコンペティターになってくることがあります。構築のフェーズになれば、Webインテグレーター業界が競合になりますし、よりシステム開発力を求められるようなシステムでは競合は大手SIer(エスアイヤー)になります。

◇飯村:コミュニケーションデザイン事業が上期に前年同期比で減益となった理由は?

◇川田:受託の仕事というのは、非常に利益率が見えづらいものです。案件単位にどれくらいでできるのかを見積もって、実際に受けるわけですが、利益は読みにくい仕事です。この上期に関して言うと、赤字の案件を出してしまい、それが影響しました。

◇飯村:季節的な要因は読みにくいということですね?

◇川田:コミュニケーションデザイン事業もそうですし、ビジネスソリューション事業も季節的な要因は読みにくいです。

◇飯村:海外の売上高が現在1割くらいですので、ここにかなりの伸びしろがありますよね?

◇川田:その通りです。1割という数値は海外で直接受注したもので、日本で受注して海外で対応したものを含めるともう少し比率が上がります。海外の売上高は順調に伸びておりますので、今後も伸びることが期待されます。

◇飯村:新規事業においてもBtoB事業をお考えでしょうか?

◇川田:我々としては、エンジニアリングとクリエイティビティ、あるいはデザイナーとプログラマーとデータサイエンティストという組み合わせで取り組んでいく、しかも世の中にとってポジティブなものであれば、事業領域としてやっていきたいと思っています。社内でも企画コンテストのようなものを毎年実施しており、そのなかで産み出てきているものに対して小さく投資をたくさんすること、さらに芽が出てきたものに「水」を与えていくことをやっていきたいと思っています。

◇飯村:最後に、株主還元についてお考えをお聞かせください。

◇川田:我々はバランスシートをご覧いただければ、キャッシュがある会社ですが、資金調達として得たお金は成長投資に回していきたいと考えております。一方で、利益の配分という観点で見ると、しっかりと利益が出せる会社にはなってきておりますので、配当など株主還元という形で検討していきたいと考えております。

◇飯村:川田社長、ありがとうございました!

なお、
個人投資家セミナーの詳しい内容についてはフィスコIRのサイトにて動画が公開となりましたので、そちらを是非ご覧ください♪


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