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ラクス Research Memo(2):主力のクラウド事業は「楽楽精算」と「メールディーラー」が二枚看板

注目トピックス 日本株
■会社概要

1. 会社の概要と沿革
ラクス<3923>は、代表取締役社長の中村崇則氏が2000年に創業したクラウドサービスを主力とするIT企業である。問い合わせメール共有・管理システム「メールディーラー」(2001年発売)の開発を皮切りにクラウド事業を開始し、メール配信システム「配配メール」(2007年)、Webデータベース「働くDB」(2008年)、経費精算システム「楽楽精算」(2009年)をリリースし、クラウドサービスの優良なポートフォリオを確立した。創業以来、増収を続けており、増益率の高さにも定評がある。2015年12月に東証マザーズ市場上場を果たし、成長を加速している。2017年5月には、分散していた東京の3拠点(本社、東京第2オフィス、東京開発センター)を1ヶ所に統合し、今後の成長に向けた体制を整えている。

2. 事業内容
同社の事業セグメントは、クラウド事業とIT人材事業の2つのセグメントから構成されている。クラウド事業は、売上高の73.1%(2018年3月期第2四半期)、セグメント利益の90.3%(同)と全社業績をけん引する。クラウド事業の中でも長年事業の柱となっているのが「メールディーラー」、主力サービスの「楽楽精算」であり、クラウド事業売上の約6割はこの2商品が占める。主力2商品のほかのクラウド商品としては、成長期に差し掛かった「配配メール」、「働くDB」、「Curumeru」、まだ導入期にある「楽楽明細」、「チャットディーラー」などがあり、いずれも順調に成長している。

IT人材事業は、創業時のITスクール事業のノウハウを活用した事業で、未経験者を正社員として採用し、ITエンジニアとして育て、Webサービスを展開する企業に絞って派遣する事業である。売上高の26.9%(2018年3月期第2四半期)、セグメント利益の9.7%(同)を構成する。クラウド事業ほどの成長性はないが、IT人材不足が深刻化するなか、顧客ニーズは底堅い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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