エニグモ Research Memo(4):新マーケティングミックスの進化により2ケタの増収を見込む
[18/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績の見通し
1.2019年1月期の業績予想
2019年1月期の業績予想(単独決算)についてエニグモ<3665>は、期初予想を据え置き、売上高を前期(単体)比12.2%増の4,784百万円、営業利益を同2.1%増の1,745百万円、経常利益を同1.7%増の1,745百万円、当期純利益を同83.8%増の1,205百万円と増収増益を見込んでいる。
売上高は、新マーケティングミックスを継続的に実施するとともに、BIG DATAやAIの活用、パーソナライズ施策※などにより、その効果や効率をさらに高めることで2ケタの増収を実現する想定となっている。
※パーソナライズドクーポンやパーソナライズドポイントの導入など。
一方、増益率が緩やかな水準にとどまるのは、新マーケティングミックスの構築・運用(約2億円)のほか、海外事業や新規関連サービスへの投資(約2億円)など、更なる成長に向けた先行投資を計画していることが理由である。
弊社でも、第1四半期の業績が順調に滑り出したこと(売上高、利益の通期予想に対する進捗率が巡航ペースにあること)や新マーケティングミックスなどがうまく機能していることから同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。特に、売上高は下期偏重(とりわけ繁忙期となる第4四半期)の傾向があることから上振れる可能性にも注意が必要である。また、利益面についても、マスキャンペーン(TVCM)の実施を含め、先行投資の増加が想定されるものの、すべて予算内で十分に消化できるものと評価している。
2. 活動方針
同社は、2019年1月期を事業拡大に向けて「複数の施策を仕掛ける攻めの一年」と位置付けており、新マーケティングミックスの更なる進化に加えて、引き続き、各種施策の精度向上(「購入ユニークユーザー向上」※1や「1人当たりの平均購入件数向上」※2、サービス拡大に向けたインフラ強化等)にも取り組む方針である。また、新たに開始する「即時下取り割引サービス」※3に加えて、具体的な内容についてはまだ未公表ながら、新規関連サービスのリリースも予定している。「GLOBAL BUYMA」については、更なる拡大により単月黒字化を目指す構えである。注目すべきは、BIG DATAやAIを活用した新マーケティングミックスの更なる進化とそのスピードにある。早期に軌道に乗ってくれば成長の角度をさらに引き上げる可能性もあるだろう。また、「即時下取り割引サービス」についても、BUYMA会員に対する中古品売買のインセンティブ効果(特に利便性の高さ)が期待でき、「リセール事業」拡大のきっかけとなる可能性が高い。本格的な業績貢献には時間を要するものとみているが、将来の新たな収益ドライバーとして、その立ち上がりに注目している。
※1 SEO再強化、オウンドメディア及びアプリ機能の向上、レコメンド機能の強化、メンズ出品の強化、返品対象カテゴリーの追加、配送機能など。
※2 パーソナルショッパー向け機能向上、購入者向け機能向上、まとめ買い施策など。
※3 BUYMAで購入したアイテムである場合、その場で査定し、承認することにより、購入したいアイテムからの即値引き(下取り)が可能となるサービスである。もし、商品が査定額よりも高く買い取られた場合には、買取額と査定額の差額を振り込むところにも特徴があり、利用者にとってメリットが大きい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<NB>
1.2019年1月期の業績予想
2019年1月期の業績予想(単独決算)についてエニグモ<3665>は、期初予想を据え置き、売上高を前期(単体)比12.2%増の4,784百万円、営業利益を同2.1%増の1,745百万円、経常利益を同1.7%増の1,745百万円、当期純利益を同83.8%増の1,205百万円と増収増益を見込んでいる。
売上高は、新マーケティングミックスを継続的に実施するとともに、BIG DATAやAIの活用、パーソナライズ施策※などにより、その効果や効率をさらに高めることで2ケタの増収を実現する想定となっている。
※パーソナライズドクーポンやパーソナライズドポイントの導入など。
一方、増益率が緩やかな水準にとどまるのは、新マーケティングミックスの構築・運用(約2億円)のほか、海外事業や新規関連サービスへの投資(約2億円)など、更なる成長に向けた先行投資を計画していることが理由である。
弊社でも、第1四半期の業績が順調に滑り出したこと(売上高、利益の通期予想に対する進捗率が巡航ペースにあること)や新マーケティングミックスなどがうまく機能していることから同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。特に、売上高は下期偏重(とりわけ繁忙期となる第4四半期)の傾向があることから上振れる可能性にも注意が必要である。また、利益面についても、マスキャンペーン(TVCM)の実施を含め、先行投資の増加が想定されるものの、すべて予算内で十分に消化できるものと評価している。
2. 活動方針
同社は、2019年1月期を事業拡大に向けて「複数の施策を仕掛ける攻めの一年」と位置付けており、新マーケティングミックスの更なる進化に加えて、引き続き、各種施策の精度向上(「購入ユニークユーザー向上」※1や「1人当たりの平均購入件数向上」※2、サービス拡大に向けたインフラ強化等)にも取り組む方針である。また、新たに開始する「即時下取り割引サービス」※3に加えて、具体的な内容についてはまだ未公表ながら、新規関連サービスのリリースも予定している。「GLOBAL BUYMA」については、更なる拡大により単月黒字化を目指す構えである。注目すべきは、BIG DATAやAIを活用した新マーケティングミックスの更なる進化とそのスピードにある。早期に軌道に乗ってくれば成長の角度をさらに引き上げる可能性もあるだろう。また、「即時下取り割引サービス」についても、BUYMA会員に対する中古品売買のインセンティブ効果(特に利便性の高さ)が期待でき、「リセール事業」拡大のきっかけとなる可能性が高い。本格的な業績貢献には時間を要するものとみているが、将来の新たな収益ドライバーとして、その立ち上がりに注目している。
※1 SEO再強化、オウンドメディア及びアプリ機能の向上、レコメンド機能の強化、メンズ出品の強化、返品対象カテゴリーの追加、配送機能など。
※2 パーソナルショッパー向け機能向上、購入者向け機能向上、まとめ買い施策など。
※3 BUYMAで購入したアイテムである場合、その場で査定し、承認することにより、購入したいアイテムからの即値引き(下取り)が可能となるサービスである。もし、商品が査定額よりも高く買い取られた場合には、買取額と査定額の差額を振り込むところにも特徴があり、利用者にとってメリットが大きい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<NB>