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サイネックス Research Memo(8):2019年3月期は12.5円配を予想

注目トピックス 日本株
■株主還元

サイネックス<2376>は株主還元については配当をもって行うことを基本とし、安定的な利益配分を年1回(期末)、継続して行うことを基本方針としている。金額については、業績などを総合的に勘案して適切な配当を実施するとしている。

2018年3月期について同社は、期初予想どおり、前期比横ばいの12.5円の配当を実施した。配当性向は23.7%となった。2019年3月期についても、前期比横ばいの12.5円配の配当予想を公表している。予想1株当たり当期純利益67.15円に対する配当性向は18.6%となる。

同社は成長投資のために内部留保を高めており、それが慎重な配当へのスタンスにつながっていると弊社ではみている。同社は成長戦略としてM&Aの積極活用を志向しており、直近では2015年の(株)エルネット、2016年のサンマークの連結子会社化という実績がある。またM&A以外にも自治体との連携や自治体支援のためのアプリやシステムの開発に積極的に資金を投下している。地方創生を成長源とする同社の事業モデルは他に例を見ないユニークなものであり、目先の配当よりも同社ならではの成長投資に資金を投下することが株主リターンの最大化につながると弊社では考えている。

同社はまた、個人投資家層の充実を目的に、株主優待制度も実施している。内容は、毎年3月31日現在の株主名簿に基づき、保有株式数に応じて1,000円相当から3,000円相当のQUOカードを贈呈するというものだ。


■情報セキュリティ

徹底した社員教育と物理的な高度管理システムの導入で対応
同社グループは、50音別電話帳『テレパル50』の事業に関して番号情報データベース(TDIS)の利用契約を締結し、番号情報を取得しているほか、WEB・ソリューション事業やロジスティクス事業に関連して登録顧客情報や個人情報等を取り扱っている。そのため、情報セキュリティについては高い意識とともに高度なセキュリティシステムを導入して対応している。

具体的には、社員教育の徹底を行うとともにシステムアクセス時のパスワード設定、サーバーへのアクセス履歴の管理などの施策で不正アクセスの防止と早期発見に務めている。TDISについてはデータ処理室に指紋認証等による入退室管理システムを導入しているほか外部の警備会社と契約して24時間体制で入退室管理を行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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