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コニシ Research Memo(4):主力のボンド事業は住関連用や産業資材用を中心に堅調な推移

注目トピックス 日本株
■コニシ<4956>の業績動向

2. 2019年3月期のセグメント別状況
(1) ボンド事業
セグメント売上高は49,720百万円(前期比3.4%増)、営業利益は4,138百万円(同9.2%減)となった。販売数量増があったものの原材料価格の高騰及び輸送コストの上昇があり営業利益は減益となった。業界別の売上高及び状況は以下のようであった。なお2018年3月期から、コニシ本体の土木建設用接着剤は土木建設事業に組み換えられている。

a) コニシ 一般家庭用:売上高6,499百万円(同1.6%増)
CVS、「100均一ショップ」、ホームセンター向けが堅調に推移し、増収となった。

b) コニシ 住宅関連用:売上高20,006百万円(同6.7%増)
新設住宅着工件数は横ばいであり市場環境としては必ずしも追い風とは言えなかったが、内装工事用、補修用シーリング材、建築資材製造用は堅調に推移した。床施工用接着剤などで大手ユーザーを獲得したことなども増収に寄与した。

c) コニシ 産業資材用:売上高7,072百万円(同3.5%増)
主な製品は、紙管・製袋用途向け水性エマルジョン形接着剤、パネル用途向けウレタン系接着剤、自動車関連産業向け離型剤、産業用ホットメルト系接着剤などだが、特に以前から拡販に注力してきた紙関連、自動車・電子部品用などが堅調に推移して増収となった。

d) コニシテープ:売上高3,232百万円(同3.7%増)
以前は産業用に含まれていたが、順調に売上高が増加したことから、2019年3月期より新しいサブセグメントとして切り出された。新規顧客の開拓が進んだこともあり増収を維持した。

e) サンライズ:売上高8,750百万円(同3.1%増)
上期は天災・天候不順の影響もあり低調であったが、下期には復調し、通期では増収を確保した。

f) ウォールボンド工業:売上高2,646百万円(同1.5%増)
主要製品は壁紙用接着剤であることから、100%が住宅関連である。コニシ本体向け(主に西日本での販売)は比較的好調であったが、既存ルート(東日本)での売上高が伸び悩んだ。増収にはなったが、計画よりはやや下回った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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