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Iスペース Research Memo(1):大型案件受注で2019年9月期業績を上方修正も、上振れ余地を残す

注目トピックス 日本株
■要約

インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と、育児支援サイト「ママスタジアム」を中心としたメディア運営事業を展開している。また、インドネシアやタイ、ベトナムなど東南アジアにおいてアフィリエイトサービス事業を展開している。

1. 2019年9月期第2四半期累計業績の概要
2019年9月期第2四半期累計(2018年10月-2019年3月)の連結業績は、売上高で前年同期比11.6%増の15,664百万円、営業利益で同34.8%増の666百万円となり半期ベースの業績で過去最高を更新、期初会社計画(売上高13,300百万円、営業利益280百万円)に対しても上回って着地した。主力のインターネット広告事業において、eコマース分野の大型案件を受注したほかサービス分野の需要も堅調に推移し、売上高で前年同期比11.9%増、営業利益で同56.8%増と大きく伸張したことが主因だ。メディア運営事業は広告収入の拡大により前年同期比23.2%増収となったが、開発体制強化のため人員を増加した影響により営業利益は同87.0%減となった。

2. 2019年9月期業績見通し
2019年9月期の連結業績は売上高で前期比1.0%増の28,500百万円、営業利益で同12.4%減の700百万円と期初計画(売上高27,200百万円、営業利益600百万円)を上方修正したが、第2四半期までの営業利益の進捗率は既に94.2%に達しており、第3四半期以降にインターネット広告事業で規制強化によるマイナスの影響が出てくること、メディア事業や海外事業における投資を積極化すること等を考慮しても、なお上振れ余地はあると弊社では見ている。

3. 今後の重点施策と目標
2019年9月期は重点施策として、「BtoC領域の強化」「グローバル展開の強化」「クリエイティブの品質向上」の3つを基本方針に取り組んでいる。「BtoC領域の強化」では既存メディアのコンテンツ強化に加えて、新規メディアや新規サービスの創出に取り組み、メディア運営事業の収益基盤を拡充すると同時にインターネット広告事業との連携を推進していく。「グローバル展開の強化」ではタイ、インドネシア、ベトナムに加えて、新たにマレーシア、シンガポールでもアフィリエイトサービスを開始しており、アジアNo.1のアフィリエイトプラットフォーマーになることを目標としている。また、「クリエイティブの品質向上」では、クリエイティブ力の強化と出版社との連携を進めることで、ブランド系クライアントを獲得し、メディア運営事業の成長を加速していく戦略で、同社はこれらの取り組みを推進していくことで、2020年9月期以降の業績成長を加速していくことを目指している。

■Key Points
・大型受注案件の獲得で2019年9月期第2四半期累計業績は期初計画を大きく上回る
・2019年9月期下期はメディア運営事業の拡大に向けて先行投資を実施
・将来的に広告事業とメディア事業の利益構成比50:50を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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