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ジェイ・エス・ビー Research Memo(5):安全性・収益性指標は業界平均を上回る

注目トピックス 日本株
■業績動向

2. 財務状況と経営指標
ジェイ・エス・ビー<3480>の2019年10月期第2四半期末の資産合計は36,577百万円(前期末比6,643百万円増)となった。流動資産13,820百万円(同4,385百万円増)は、主として現金及び預金が3,412百万円増加したことによる。固定資産22,757百万円(同2,257百万円増)は、主に有形固定資産が1,586百万円増加したことによる。他方、流動負債9,175百万円(同2,575百万円増)は、主として未払法人税等が755百万円及び前受収益が708百万円それぞれ増加したことによる。固定負債12,750百万円(同2,038百万円増)は、主として長期借入金が1,766百万円増加したことによる。純資産14,650百万円(同2,029百万円増)は、主として利益剰余金が1,876百万円増加したことによる。

2018年7月の公募増資、8月の第三者割当増資により、自己資本比率は2017年10月期末の34.0%から40.1%に上昇し、D/Eレシオも同1.1倍から0.8倍に低下するなど、財務の安全性が高まっている。自己資本比率は、2017年度の東証1部不動産業平均の30.8%を上回っている。また、2018年10月期のROA(総資産経常利益率)は10.1%、ROE(自己資本当期純利益率)も19.0%と、不動産業平均の4.4%、9.5%を大きく上回り、同社の収益性も極めて高いと評価できる。同社のメイン事業がサブリース(貸主から賃貸物件を借り上げ、入居者に転貸する)であることが、高収益体質の理由と考えられる。

2019年10月期第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比3,392百万円増加し、11,492百万円となった。営業活動による資金の増加3,777百万円(前年同期は2,827百万円の増加)は、主に税金等調整前四半期純利益3,084百万円、前受収益の増加708百万円及び法人税等の支払額557百万円によるものである。投資活動により使用した資金2,029百万円(同1,072百万円の使用)は、主に有形固定資産の取得による支出1,852百万円などによるものである。財務活動による資金の増加1,645百万円(同510百万円の資金の使用)は、主に長期借入れによる収入2,280百万円、長期借入金の返済による支出464百万円及び配当金の支払額188百万円によるものである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



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