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TKP Research Memo(6):2020年2月期第1四半期は売上高、営業利益で過去最高を更新

注目トピックス 日本株
■決算概要

1. 2020年2月期第1四半期決算の概要
ティーケーピー<3479>の2020年2月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比14.1%増の10,405百万円、営業利益が同18.2%増の2,087百万円、経常利益が同38.4%減の1,053百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同58.7%減の409百万円と増収及び営業増益となり、売上高、営業利益は過去最高を更新した(四半期ベース)。経常利益以下が減益となったのは、日本リージャス買収に伴う一時費用(営業外費用約8億円)によるものである。なお、日本リージャス連結化による損益面(損益計算書)への影響は第2四半期からとなる(バランスシートは第1四半期末から連結化)。

売上高は、高グレード会議室を軸とした積極出店が奏功するとともに、インバウンド旅行客や宿泊型研修の増加を背景としたホテル事業の伸長、周辺サービスの取り込みによる単価向上などが増収に寄与した。

グレード別の内訳では、高グレード会議室(GCP)の伸びが著しいが、宿泊・研修施設も大きく拡大。また、サービス別では、主力の「会議室料」に加えて、「料飲」や「宿泊」といった周辺サービスの伸びも大きく、その結果、「会議室料」の構成比率(四半期ベース)は52.2%(前年同期は53.7%)に低下している。したがって、業績の伸びとともに、定性面でも順調に進展したと言えるだろう。

利益面では、積極出店やホテル開業にかかる費用、事業拡大に向けた人員増強に伴う人件費等により先行費用が増加したものの、単価向上(高付加価値化)や高稼働により吸収し、営業増益を実現した。営業利益率も20.1%(前年同期は19.4%)に上昇している。

一方、財政状態(バランスシート)については、前述のとおり、日本リージャスの連結化によって大きく変化していることに注意が必要である。

2. 四半期業績の推移
四半期業績の推移で見ても、高い業績水準が続いており、2020年2月期第1四半期については、過去最高業績(四半期ベース)を更新した。例年、第1四半期は季節要因により業績が拡大する傾向があるが、その要因を除いても、業績の底上げが図られているのは明らかである。なお、第2四半期からは日本リージャスが連結化されたことに加え、2019年10月には台湾リージャスが連結予定であるため、さらに業績水準が引き上がることに注意が必要である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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